続・おしゃべりさんのひとり言/やっぱりひとり言が止めらない
もちろん僕も、普段から高い靴ばかりという訳にはいかない。
やはり廉価物の靴は、ほとんどが中国製ですよね。
ネットで中国製って分かって見てると、その業者は中国人ってことが多くて、商品説明にはウソが多いような気がします。
(写真は立派なのに、実物の品質はかなり低いんだなぁ)って。つまりネットでも安いの買ってるんですよ。そういうのは流行に合わすつもりで。
(意外にこれ良かった)っていうのは、まずありません。(まあ、履けるな)が最高得点になる程度の代物なんで、雨の日とかの普段使いに履いてます。(どうなってもいいや)で。
それより気になるのが、最近は一般的なお店で、本革の靴ってあまり見かけなくなりましたよね。
PVCとか、PUレザーとか、いわゆる合成皮革(ビニールやナイロン素材)がほとんどだよね。これには驚きだ。
なぜかって言うと、僕らが中学の時バスケ部で履いていたバッシュは、重厚な本革製だったんで、(軽い合成皮革の安価な靴を履いてる選手は見下される)という風潮が当時はあったからなんです。
その後にバブル時代でしょ。革ジャンや革ズボン、高いのをいくつも、がんばってバイトして買いましたよ。カバンも靴も本革が当たり前でしたもの。
なのに最近は、靴だけじゃなくって、カバンやコートまで合成皮革というより、革に似せたビニールそのものの、超安っぽいのが一般的です。
昼間に街中や電車で、スーツ着てらっしゃる方の靴を見ると、年配の方は本革の靴、若い方は合成皮革にきっちりと分かれています。
国際的な動物愛護がどうかって話は置いておいて、最近の若い人には、牛革や羊革、馬革の違いどころか、本革とビニール製品も見分けられないくらい、偽物の革製品で世の中埋め尽くされちゃったようだ。
まあそれが今の“普通”だけど、それには中国の製造業界の事情があったようですね。
日本人が普段使っている製品のほとんどが中国製になった今、中国で作られたものがスタンダードになるのは仕方ないよね。中国製品は安いもんね。
今から20年くらい前、中国出張していた当時には、本革の靴がたった3000円~5000円くらいで売られていたから、(激安だ!)って思って買って来るってこともありましたけど。
でも最近は、中国でも人件費や原材料費が高騰して、安く作れなくなってきたんで、価格競争を勝ち抜くために、更に安い人工素材にシフトしたから、日本は本革製品を中国からあまり輸入しなくなってしまったそうだ。
実際今も、本革の靴の生産量では、中国が世界一だと思います。シンガポールや台湾にも中国製の本革の靴がいっぱい売られています。(欧米は最近行ってないから分からないけど)
それらは値段も品質も低いですが、それでさえ現代日本の経済力では、もう高級品に当たるようですね。
じゃ、もっと後進国の靴はどうなのか? って話です。
それらの国では、今も本革の靴がもっと安く生産出来てるんですって。
それに目を付けた方が、バングラディッシュから革製品の輸入を始められたんで、試しに紳士靴を一つ分けてもらいました。
するとその靴、意外に感じが良い。革自体は(安そうなの使ってるな)って判りますけど、安っぽいゴム製の靴底だとすぐに柔らかくなって、表面の革に足の形が浮き出るようになってしまうのに、それは靴底の芯がしっかりしてるから、表面にシワが出来ても形が崩れないんです。
その業者さん曰く、バングラディシュでは昔から革靴の生産が盛んで、技術はフランスやイタリア製に匹敵するくらい、かなり良いんだそうです。
それが日本で、3000円くらいで販売できるコストっていうから驚きだ。(それを1万円程度で販売されてるんですがww)
最近はスーツ姿の時には、ほとんどこのバングラディシュ製の革靴を履いています。
仕事中は冒頭のワークマンですし、どちらもあまり扱いに気を使わなくていいので楽です。
高級靴を一種のコレクションと捉えている靴好きの僕が、こんなので満足してるんですから、安くていい靴を探すのも結構楽しいもんですよ。
高いものはいい(高価なものは品質と合致している)のは当たり前だけど、安価で高品質なのを見付けると、こりゃウキウキしますよね。