続・おしゃべりさんのひとり言/やっぱりひとり言が止めらない
さて話を日本に戻して、麺の話題はまだまだ続きます。
シンプルにそうめんは好きですか?
子供の頃、昼食に『おそうめん』なんて、手抜きもいいとこ、水を飲んでるのとあまり変わらないような印象じゃなかったっけ?
ところが大人になると、そうめんでも食べたくなるもんですね。
麺つゆに浸けるだけじゃ満足いかないから、我が家では薬味の種類がとても多いんです。
ネギ、大葉、生姜にワサビは当たり前、大根おろしに千切りきゅうりと錦糸卵、ゴマ、海苔、刻んだオクラや唐辛子のピクルス等々・・・しゃぶしゃぶのゴマだれや、ほぐしたサバみそ煮缶、トマトジュースを麺つゆで割ったりも。
僕のお気に入りはミョウガです。ミョウガが入れば、みそ汁に入れた『にゅうめん』でも料亭の味ですよ。
そう言えば、海外出張の際は自炊することも多いので、いつもそうめんとインスタント味噌汁を持って行ってました。
キッチンが無いホテルでも、ポットのお湯で出来るので便利です。そんなやっつけディナーのそうめんですが、残ってたフライドチキンを入れたりしても美味しかったww。
ある日、奈良の三和そうめんの老舗レストランを訪問した時は、そこの店でしか出していない超細麺があったから、それを注文したところ、それはそうめんの奥深さを実感するにふさわしい、風味、舌触り、のど越し、表現が難しいですが、薬味さえ不要なそれに(そうめんを貶すのをやめにしよう)と心に誓うほどでした。
そしてもう一つ日本を代表する麺が、お蕎麦ですよね。
急いでる時や、駅のホームで立ち食いそば屋に寄ると、なぜかうどんじゃなく、お蕎麦にしてしまいます。
ここに拘りがある訳じゃないけど、そんな時は衣の溶けた天ぷら蕎麦の満足感にひたる感じです。
拘ってるって点では、僕と妻はおいしい蕎麦を求めて、日本中を旅して巡ってるんですよ。
そんな時は、日に三食お蕎麦でもOKなんだよね。
蕎麦が採れる産地も重要でしょうが、食べる時期によっても全然違います。
そして何より、粉の引き方と誰が打ったかによっても違うもんです。
つまりお店によって特徴があるってのはもちろんですけど、(あれ? 前来た時と違う)って思うこともあります。
結局、当たりはずれは時の運ですけどね。
妻はその時々の気分で『天盛り』や『山かけ』『鴨南蛮』などをよく食べますが、僕がいつも頼むのは、決まって『冷たいおろし蕎麦』です。大根おろしと一緒に、刻んだ甘いキツネ(お揚げ)が入ってるとたまりません。
そうめんの時の癖で、『ざる蕎麦』だけじゃ薬味が少なすぎて飽きるんです。(信州なんかの本場じゃ、一人前の量が多いからさ)
ここでちょっと疑問なんですが、昭和の頃、ざる蕎麦には刻み海苔とウズラの生卵が付き物でしたよね?
ところが最近の薬味ってネギとワサビが主流ですよね。なんで変わったんだろ?(ウズラ卵って、僕の地元だけでしたか?)
おろし蕎麦の大根にも種類が色々あって、僕はピリッとした辛味大根、ねずみ大根などが好きです。
それが無いお店では、おろしにワサビを加えますけど、大根の風味自体とはやっぱり違う。
その内に、変わり大根を使ったお店を探してしまうようになりました。
地方の蕎麦処には、案外変わった大根を出すお店があります。ビタミン大根とかいうカラフルな紫や赤、緑の大根もあるし、筋張った硬いかたい大根おろしは、蕎麦に絡んで口の中でも主張します。
大根のしぼり汁の方をつゆに混ぜてぶっかけたメニューまでありました。(何という名前か忘れたけど)
別に大根が大好物と言う訳じゃないのに、僕はおろしを焼き魚や天ぷらのつゆ以外にも、鶏の唐揚げにおろしポン酢、おろし納豆におろしステーキ、おろしトンカツ、すき焼きの生卵にまでおろしを混ぜることがある。これじゃバカの一つ覚えかな?
この大根おろしの汎用性には感心させられますが、これ程のポテンシャルのある薬味って他にあるかな?
ネギは風味が立ってよく使われるけど、ほんの彩り程度ってこともあるし、大根だって刺身のケンみたいな使い方ならできるしな。
でもやっぱり大根おろしが一番合う麺は、お蕎麦ですよ。冷やしうどんや冷やそうめんより断然!
いや~ひょっとすると、大根があるからお蕎麦が好きなだけなのかな?
そうだとしたら、僕の秘密のレシピも公開しちゃいましょう。
僕はインスタントのチキンラーメンにまで、ワサビと大根おろしを熱々にたっぷりかけて、爽やかに食べてます。
これ好きなんですけど・・・どう?