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亨利(ヘンリー)
亨利(ヘンリー)
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続・おしゃべりさんのひとり言/やっぱりひとり言が止めらない

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コリコリでいいのは、アルデンテのスパゲティというかパスタに関してだけど、これはイタリアか地中海周辺のヨーロッパが本場のもの。
アルデンテっていうのは、茹でる際に麺の中心に芯を残して、パスタの歯ごたえをよくする手法。
でも現地には僕ら馴染みの乾麺じゃなく、打ちたての生パスタも結構あって、そんな店じゃアルデンテはナイデンテ(無いねんて)。
パスタはアルデンテが常識って考えてるのは、日本人だけってこと?
高いお店で食べても、フニャフニャパスタだと満足できない気がしました。
それに、味は日本のレストランの方が、日本人には合うようです。
海外でパスタを食べると、同行する日本人はほぼ全員スパゲティを選択してしまいます。
長い麺(ロングパスタ)なら、リングイネもフェトチーネもいいけど、あまり種類を知らないから、ソースと合わなくても、スパゲッティを注文することになるみたいです。
ペンネもファルファッレも十分満足出来ますけど、そういったショートパスタに挑戦する日本人は稀です。
だから、「日本の方がおいしい」と感想を述べられる方が多い気がします。
僕はもう慣れたんで、ソースに合うおすすめパスタ(麺)の種類を聞いてから注文するようにしています。ソースはクリーム系が好きです。
ちなみにピザ(ピッツァ)を手で食べてしまうのは、日本人とアメリカ人くらいでしょう。
本場ヨーロッパのレストランでは、皆さんナイフとフォークを利用されています。
パスタを食べる時もフォークが基本。スープパスタってほぼ海外で食べたことありませんから、スプーンは使いません。

外国で食べる麺には、日本人になじみのないものも多いです。
中国って麺の本場じゃないですか? 麺類は数えきれないくらいの種類を食べましたけど、まだ「これは美味しかった!」と言えるメニューにはありつけていません。
どれも茹で過ぎみたいのだったり、味が薄すぎたり、激辛だったり、面の太ささえ一定じゃなかったり。日本なら到底店に出せるものじゃない。(庶民的な店にばっかり行って、高級店では麺類を頼まないからかもしれませんけど)
台湾はまだマシで、牛肉麺(ニュウロウミェン)とか排骨麺(パイクーミェン/パーコーメン)はそこそこ美味しいと思いますけど、どこか獣臭いんです。アクが取り切れてない感じです。
それと有名なのが台湾米紛(ミィフェン/ビーフン)。新竹市の名物ですけど、日本のスーパーで売ってる乾燥ビーフンも、ほとんどが新竹ビーフンってくらいの特産品。その街に出張してた時知り合ったホテルのフロント嬢が、「新竹は盆地になっていて、海からの風が街中で渦を巻くから、ビーフンの乾燥に適している」って自慢してましたね。日本ではそれを「吹き溜まり」って悪い意味で言うんで可笑しかったけど、怒られそうで言えなかった。それに、食べてもそれが、どう美味しいのかもよく分からなかったし。
結局、中国でも台湾でも、日式拉麺と書かれた日本風ラーメンが無難です。

ベトナムの米粉(ビーフンじゃなくて、こめこ)の麺、フォーはどこか優しい味イメージですが、部下のベトナム人のアパートでその奥さんが御馳走してくれたフォーは、はっきり言って微妙~。招かれた日本人は皆そういう感想みたいでしたけど、パクチーが苦手とかヌクマム(ベトナムのナンプラー・魚醤)がどうとかじゃなく、麺が頼りないので(濃い味に合わないな)って思ったんです。
でもハワイの『ハレベトナム』という店で食べたベトナム式しゃぶしゃぶの中に入れたフォーは、西洋式にアレンジされていたのか、逆にパクチーだらけがすっごく美味しかった記憶があります。

シンガポールの麺料理ラクサは、麺に絡む激辛スープを我慢すれば、大体どこで食べても美味しいです。どこかのホーカーズ(屋台街)で食べたロブスター(ウチワエビ)入りラクサは、本当に旨かったよ。
ただシンガポール人は、お箸以外は大体、フォークとスプーンだけで食事しますので、魚やお肉でさえナイフじゃなくスプーンの縁で切ります。パスタの時もフォークとスプーンを使っていました。

バリ島にあるお気に入りの店『Mie88』(ミ・ハチハチって呼んでましたが、正しくはミ・ドゥラパンドゥラパン)は、小汚い店の時から通ってます。汚いとはちょっと失礼ですけど、店に羽虫や大きなヤモリが頻繁に出没と言うより、一緒に滞在するような店でしたので。
そこのラーメンらしき麺が、最高に美味しかったので、日本人客用にメニューを日本語で書き直してあげたりしてました。最近は支店が増えて、高級中華料理店に変貌を遂げています。

タイには行ったことないんですが、行きつけのタイ料理のお店は、タイ人のマスターが経営していて本格的なんだろうと思います。カレーが美味しくて溶き卵のカレーばっかり食べてるけど、麺料理もいくつかあって、ホッケンミーっていう太麺の焼きそばもあります。ホッケンミーって言う麺料理は、シンガポールやマレーシアにもありますけど、国によってどう違うのか、僕は知りません。

そんな焼きそば風の麺料理に関しては、どの国で食べてもまあまあイケますけどね。
イスラエルで現地人によく連れて行ってもらってた炭焼きチキンのローカル食堂で、付け合わせのヌードル(サラダの横のスパゲティのようなもの)と野菜を、チキンにかけるソースをからめて炒め直してもらったら、日本のソース焼きそばと同じ味になったのを、印象深く覚えています。(宗教上、豚肉が食べられない国なので、チキン焼きそばになりましたが)
現地の人の反応は微妙でしたが、僕は日本の味が食べられて大満足でした。

韓国へ一人で出張に行った時は、ハングルの文字が読めなくて、食事には苦労しました。
英語で話すとなんとなく通じるんですけど、勘違いも多い。
ある時、本場の『韓国冷麺』が食べたくて、色々店を探したのに、その町がローカルな所だったってのもあるんですが、食堂の外観だけでは、冷麺をやってるかどうか判りませんし、入るのに勇気が要ります。
でもある日、店先に日本と同じような食品サンプルを置いてある店を見付けたんです。
間違いなくそこに冷麺があります。(やったー!)そう思って喜び勇んでその食堂に入りました。
注文の時、店のオモニ(お母さん)を連れて、表にあるその食品サンプルを指差し、間違いなく僕の希望は伝わりました。
でも目の前に出されたそれは、あっつ熱の温麺(オンミョン)でした。そんなのもあったんですね。

それと外国のインスタントラーメンには、当たりはずれが多いです。商品によってと言うより、国によってです。
東南アジアはどこも無難ですがスパイシー。中国のインスタントラーメンは、シンプル過ぎるのか満足感ありません。欧米だと日本ブランドのカップヌードルでさえ、完食できないくらい不味い商品があります。