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根岸 郁男
根岸 郁男
novelistID. 64631
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夏海、休日のアクシデント

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弥生「ねえ如月さん、お願いがあるんだけど聞いてくれないかしら」
如月「ママの頼み事ならなんだってОkよ。どんな仕事?」
弥生「ただ、預かった鞄を私に届けるだけでいいのよ」
如月「それ、やばい仕事?たとえば闇バイトとか」
弥生「(じっと見つめて)報酬弾むわ、百万でどう?」
  如月、にやりと嗤う。
  
〇 ホテル ラウンジ 表
  ホテル内の建物の角にかくれて顔をすこしだけ出して伺っている夏海。
  雄太、壁に背もたれて、目を閉じている。寝ている?。
夏海「(スマホに)刑事さん、まだ二人はラウンジの中にいるようです。先ほど駐車場へい
 ったら、まだ赤い色のマーチミニスターが止まっていましたから」
雄太「三人の車と決めつけていいんかい」
  雄太が目を閉じたまま呟く。
夏海「起きてたんかい」
雄太「早くベッドで眠りてー」

〇 ホテル 正面玄関
  夏海が中にいて、手招きしている。
  正面玄関に到着するパトカー。赤色灯は回転しているがサイレンは出していない。
  刑事と警察官が降りてくる。
  ホテルの中に入る。
  夏海も後から同行する。

〇 ラウンジ 表 
  ラウンジ扉からは見えない場所で雄太、膝を抱えて眠っている。
  刑事、警察、夏海来る。
刑事「(夏海に)君たちはもう部屋にお戻りください。あとは我々がします。」
  夏海、頷く。
  刑事、警察官、ラウンジの扉を開け、中に入っていく。
  夏海、膝を抱えて眠っている雄太を見て。
夏海「雄太君、終わったよ。部屋に戻ろう」
  膝を抱えたまま寝入っている雄太。
夏海「起きないのかな。私の力じゃ運ぶの無理だし…。困ったなぁ。」
  夏海、雄太の顔を見る。
  寝ている雄太。
夏海「そうだ!」
  夏海、しゃがみ込み雄太の顔に近づけ、
夏海「雄太君、部屋に戻ってエッチしようか」
雄太「(半目で)え!ほんとにいいの。」
夏海「いいに決めってるじゃん」
  夏海、雄太の頬に軽く唇充てる。
  雄太、突然目を開け、突然起立する。
雄太「(敬礼して)雄太、十分睡眠摂りました。」
  夏海、微笑んでいる。
  
  《 おわり 》