「研修医」の皆さん、ごくろうさまです
「研修医」の皆さん、ごくろうさまです
四月は異動の時期である。
私の病院にも新しい医者や新しい研修医が来る。
皆どういうつもりで集まってくるのだろうか?
しばらく働いてみるとわかるだろうから、今は何も言わないでおこう。
私にも研修医の時代があった。
いつも呑気なことを書いているから、よほど暇なのだろうと思うかもしれないが、研修医のときはとても忙しかった。
今だって私の病院は暇ではない。(私は暇なこともある)
ご存知の方も多いと思うが、「研修医」とは、大学を卒業して国家試験に合格したての医者のことだ。
試験に合格して免許をもらっても、すぐ独立はできない。
それは何の商売でも同じだろう。
そこで、二年間は、給料を貰いながら、医者の修業をする。
皆様の中にも、大きな病院に入院した時、何人かの医者がグループで受持だったことをご記憶の方がいらっしゃるだろう。
その中で、一番若くて、直接面倒をみてくれる医者が「研修医」だ。
作品名:「研修医」の皆さん、ごくろうさまです 作家名:ヤブ田玄白