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つたえる



女性に自分の思いがすうっと
つたわる夢をみた
目覚めて反芻しても何を誰に
つたえたか次第に薄れ行く
ただ簡単に
つたわって嬉しかったことだけ覚えている
言葉も文字も無かった時代にひとはどうやって
つたえたのだろう
それから驚くべき早さで通信技術は進歩して
つたえあっている
今や人口も増えて情報も複雑になり確実に
つたわることも多いが
感情を
つたえることは大昔の人々のほうが優れていたかも知れない
情報の量が増えるにしたがって間違った情報も
つたえられている
個人情報の秘匿の反面自分の毎日の行動を
つたえているひとたちがいる
詐欺を目的としたウソの情報も簡単になりすました身内に
つたわったりもする
恋心の淡い思いをなかなか
つたえられないのは昔より少しは減っただろうか
たとえば対面で笑顔で
つたえられた忠告が文字だけで見ると腹がたつなど
言葉も文字も便利に
つたえられるが凶器にもなるということだ
年中顔を合わせていても自分の思いを上手く
つたえられないことがある
ついに吐いてしまった暴言や行動がハラスメントとして
つたわってしまう
言葉も文字も無かった時代にひとはどうやって
つたえあったか
大昔に戻った気分で
つたえるということを考えるのもいいかもしれない


作品名:イメージ3 作家名:伊達梁川