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半世紀
高校の廊下で偶然キミに出合った時
ボクは生徒会の役員会に向かっていた
その時にボクから挨拶して何か言ったらしい
キミは英語が赤点でこれから追試だよー
と言ったらしいがボクは覚えていない
キミのことだから笑いながら
あっけらかんと言ったのだろうと思う
その頃のボクは誰かの歌のように
放課後の校庭で走るキミを見てもいないし
いつでもボクはキミを探してもいない
だからそれぞれ別の相手と結婚し
それぞれ先立たれ独り者同士となった
今こうして二人きりで花を見ながら
そんな話しているのが不思議に思える
だってあれからもう半世紀が経っている