新年度を迎えた
新年度を迎えた
新年度を迎えた。
三カ月前に新年を迎えたが、今度は新年度だ。
令和五年はすでに始まっているが、令和五年度は今日からだ。
どうしてこういう面倒なことをするのだろう。私を混乱させるためなのだろうか。
新年度は、私や病院の職員には緊張感をもたらすが、猫は関心がないようだ。餌の内容や量が変わらないからだろう。
新年と四月、一年に二回も気持ちを切り替えるのは難しい。
もっと大変なのは、新年と新年度の二回、少数の人の前だが、あいさつしなければならないことだ。
目標を述べ、決意を示すのだ。
一年一回なら、目標も立てやすい。一年たてば、去年のことは忘れている人もいるだろう。
ところが、三か月は微妙だ。
私は、三か月前に言ったことを覚えていないが、聞いた人の中には記憶力のいい人がいる可能性がある。
そんな事を考えると、気が重かった。
身の引き締まるような思いで、電車に乗った。