人生の織物
その2
この間から冷蔵庫の戸が閉まらなっているのに気が付いていたが、白内障の入院前に買い替えしなくてはいけない状況になってしまった。お馴染みの電気屋さんに電話をしたら調達できるとのことで、パンフレットを持ってきてくれた。さしむき小型をと思っていたが、どうせ買うならずっと使える大きいのにしようと思い、注文して二日後の本日六時に運ばれて来た。
私が毎日過ごしている別棟の家は家具が多いので、冷蔵庫の置き場所を考えるのに苦心した。それを察した電気屋さんがあらかじめ片付けにきましたと来宅した。冷蔵庫を運ぶスペースを作る為に、重い物入れを抱えて母屋まで運んでくれた。その他すべてのものも外に出して準備した。
折しも親しくしているヘルパーさんが立ち寄り、何かと手伝おうとしてくれた。ひとりで冷蔵庫の中身を新しい冷蔵庫に入れ替えるつもりだったが、彼女が古い冷蔵庫内の食材を出してくれて、私は必要な物を選んで新しい冷蔵庫に入れるだけで済んだ。
さすがプロだからてきぱきと片付けをして、捨てる物の分別もその日の内に完了。こういうことになると後手後手になる私だが、彼女の手にかかるとものの数十分できれいに片付いた。
片付いたところで、彼女と二人で簡単な夕食を食べた。そのあたりから私はかなりの疲労を感じていた。彼女も少し疲れているようだった。