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人生の織物

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その3


そんなことを考えている内に注文した天婦羅そばが運ばれてきた。思ったのと違って、たっぷりの野菜の天ぷらが長皿に盛ってある。蕎麦は丁度良いぐらいの量でしかも歯の治療中の私には噛みやすそうだ。価格もリーズナブルでこれは良い、次回に来た時も急ぐときにはこれにしようと思った。

傍においてあるメニューを待っている間に見ていたら、デザートには私好みのものが何種類かあって追加注文しようか迷ったが、肥満の私には甘味は控えないといけないことを思い出して注文するのはやめた。

一度帰宅して、再度家を出た。今度は逆の方面にある銀行を目指す。
通帳の中から引き出しできる一冊を持参してまとまった金額を引き下ろし、次は郵便局へ、まだ閉まる四時には間がある。家の近くにある郵便局で書留で送金した。

これで今日の一日のスケジュールは終わりだ。帰宅するとあまり疲れていなかった。月末に左眼の白内障の手術をするので所持品をまとめているが、再確認することにした。気になるのは持ち物よりも病院に提出する書類数枚に書き損じがないかどうかである。入院が延期されたので日付の書き換えをした。

後は連帯保証人の署名をもらいに義兄の連れ合いの家に行くだけだ。早速電話したら先方の都合もあり二日後に行くことになった。二週間前の今日から体調の記録をしなければならない。手術は20分ぐらいで終わるし怖くはないがこのややこしい準備の方がよっぽど鬱陶しい。
今晩は早く休もう。



作品名:人生の織物 作家名:笹峰霧子