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ヤブ田玄白
ヤブ田玄白
novelistID. 32390
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あれから12年―2

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あれから12年 (二)



 あのころ一番記憶に残っているのは「計画停電」と「食料不足」である。

 地震の後の月曜日、病院に行くと、午前中「計画停電」だった。
その日私は、人間ドックの係だった。
全員予約制だが、急な停電のため検査が何もできない。
事務から連絡してもらって、全員延期してもらった。
すぐにスタッフを集めて、対策を練った。

 しかし、いくら頭をしぼっても、電気を作れる人はいない。
一日、何もすることがなかった。
〈このまま、今週いっぱい、計画的に停電してくれれば好都合だ。その旨、東電にお願いしよう〉と思ったほどである。
作品名:あれから12年―2 作家名:ヤブ田玄白