心をつなぐもの
その2
数年前まで現実の過酷な状況のかたわらネットの世界に入り込んでいた。
その中で交わった温かい人達や書かれた作品に癒され、現実との狭間で心細くともなんとか頑張って来られた。
わたしはその人達に多大なる尊敬の念を抱いていた。沢山のファンがいてもその人達は私を含むひとりひとりに思い遣りを持って接していた。温度差はあってもそのひと雫をもらえば私は満足できた。
日常生活でも同じだが、心のお返しがなければ人は心をつなげない。
一方的であるなら必ず相手は逃げていく。人間の愛の貯金は使えば減るものだ。こころのお返しは入金と同じでまた引き出す余裕ができるものなのだ。
ネットでの交流は心のお返しをもらった人だけが私からも応援の気持ちを送り続けられるように思う。
完