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ヤブ田玄白
ヤブ田玄白
novelistID. 32390
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ちょっと高すぎたのではないか

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 駅を降りて家路についた。
ほとんどが明日休みの人であろう。私と同じだ。
足取りが軽そうである。私も足取りがとても軽い。

 交番の斜め向かいの「タコ焼き屋」のおじさんは、ブルーの縞模様の手ぬぐいをきりりとしめて、仕事していた。
〈おじさん、悪いナア。私は明日休みだ。ご苦労だけど明日も頑張ってネ〉
ねぎらいの言葉を心でつぶやきながら店の前を通り過ぎた。

 猫が待っていた。
私の顔を見てわかったのだろう。
うれしそうにニャーとないた。