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ヤブ田玄白
ヤブ田玄白
novelistID. 32390
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帰りの電車で人身事故だった

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 発表者に決った瞬間、心臓はドッキンドッキン打ち始めた。
メンバー達があれこれ喋ることを必死にメモして、五分間で発表した。

 結果は、(誰も信じてくれないだろうが)上出来だったらしい。
次のグループの発表者が「前の発表者(私のこと)には、何も付け加えることがありません」と言ってくれた。
私はうれしくて、その発表者がその後喋ったことは何も覚えていない。

 今回の講習会では、グループワークのプレゼンテーションを体験して、私の授業で苦労している学生たちの気持が少しわかった。
もう一つの収穫は、ふだん表に現れにくい私の実力が、公の場で認められたことだ。
日頃私を軽んじている院長や看護師長などの前で、見せてやりたかった、と思っている。