帰りの電車で人身事故だった
気持があっても何かに表さないと、相手には伝わりにくい。特に私には伝わらない。
言葉や態度に表すことが苦手な人は、「感謝の気持です」と言って、私の好きなものを差し出すと、感謝の気持が伝わりやすい。
どのようなものでも気持がこもっていればよいと思う。
例えば、少し特殊なものだが、私の応援しているチームの選手の直筆サイン入りボールなどは、特に気持が伝わりやすい。
だいぶ前になるが、感謝の気持でいただいた、当時○○球団、現在はどこに行ったかわからない某選手のサインボールは、私の宝物として大切に保管されている。
しかし私は、お礼を貰ったから特別親切にしたり、お礼を貰わなかったから不親切にするというケチな考えは持っていない。
お礼を貰えば、もっと貰えるように努力するし、お礼を貰えなかったら次からは貰えるように工夫するといった前向きな姿勢をとっている。
私は感謝を忘れない医者だ。
特に、患者さんからいただいた「感謝の気持」には、一度も感謝を忘れたことはない。
作品名:帰りの電車で人身事故だった 作家名:ヤブ田玄白