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2004年9 月、台風の当たり年でした。

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《2004年・9月》
台風の当たり年、海水温が上昇しているのか強い台風も目立ちます。

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◆9月7日/台風の当たり年

今、9月7日(火)の午前10時30分過ぎです。
ビルの窓から見える外の景色は台風18号のものすごい暴風雨が展開しています。中心気圧940hPaの「超」が付きそうな大型台風です。目の前の最大風速は40mもあろうかと思えるほどの風とそれに伴う雨です。

発生時は910hPaほどだったと言うから、その猛烈ぶりが分かります。赤道近くの南の海上で発生する台風は、その付近の海水温度が高いほど、勢力も大きくなります。

今年は特に深い部分まで海水温が高いそうで、北上するほど次第に勢力が衰えるはずの台風が、今年はあまり衰えずに日本付近までやって来るから困ったものです。

つい1週間前にも九州地方を16号が襲いました。それもかなりの大型でしたが、東側にすこしそれて進行したので、佐賀地方にとっては幸いでした。しかし、今回の18号は長崎市付近を通過中で、この後佐賀県方面に近寄って来ます。九州全体を巻き込む最悪のコース。

10数年前の台風19号を思い出します。私の両親が住む実家の屋根を吹き飛ばし、50mほど離れた国道の信号機に屋根が覆いかぶさったのです。幸い早朝だったので負傷者などは出なかったものの、その風力や並大抵ではありません。

その19号は、東北・北海道地方にまで被害を及ぼし「リンゴ台風」と呼ばれたあの台風です。その時も同じようなコースでしたが、この18号もまだまだ衰えずに北上して行くのでしょう。

今年は早くも7個目の本土上陸。過去においても最多の記録らしく全く迷惑な話です。台風による被害を考えれば、地域的には沖縄県が最大でしょうが、四国や南紀あたりも大きかったのです。

宝くじなんてのには当たってみたいのですが、台風の当たり年などは願い下げですね。

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◆9月10日/語源を聞けば…なるほど。

『一生懸命』『一所懸命』…どちらもパソコンに入力すると、そのまま文字に変換されます。意味は同じだと思いますが、果たしてどこがどう違うのか?確かに文章として文字にあらわす時は、どちらにしようか迷います。

少し調べてみると、江戸時代も中期以降になると、武士の本来の仕事が次第に無くなって来て、地方の開拓農場などにも出かける武士が表れ始めた頃、お上から賜った一ヶ所の領地を命がけで守り生活の糧にしました。

つまり、「一ヶ所の土地を、命を懸けて守り行う」意味で『一所懸命』が正しいとあります。それでは一生懸命は、と言うと、一所が次第になまった言い方らしいのです。確かに語源を聞けば本当だと分かります。

清水書院の国語辞典では、少し違う解釈のようです。

●一生懸命=ありったけの力を出してすること。
●一所懸命=武士が一つの領地を寄り所に生活すること。

一所懸命は同じようですが。

ところで、
「十八番」これもパソコンに「オハコ」と入力すると変換してくれます。すっかり市民権を得ている言葉ですが、これは何でしょう。意味は分かりますが、その語源はどこから来ているでしょう。

これは、「二枚目」と同じように歌舞伎から来ていました。十八番=得意芸のことで、歌舞伎十八番を市川家が秘蔵芸としたことから出た言葉とあります。お箱(はこ)は秘密にしてある箱の意味。秘密の箱=十八番…という事か。

しかし、たまにでも歌舞伎十八番を公演していたなら、秘密の箱と言う訳ではないのではと思うのですが、意地悪な理屈ですかね。だが、その前に歌舞伎十八番とは何ぞや。一番から十八番まで色々な出し物が決まっている…から知っておく必要があるかも知れません。

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◆9月15日/奥様(夫人)の呼び方が色々あって面白い…

今朝の佐賀新聞には、金婚式を迎えたカップルが佐賀県内に約1300組とあり、氏名も掲載されていました。佐賀の人口を全国の人口に換算すると、単純に全国ではおおよそ18万6千組となり、結構多いですね。

金婚式を迎えられる夫婦と言うのは、人格・健康・人生観・妥協・世間体…など、色々な困難を乗り越えてきたカップルと言えます。最近のドライな世相などでは計れない年代の積み重ねがあったという事で、人生の先輩として重んじたいものです。

ところで現代の既婚夫人の呼び方は、他人の夫人には「奥さん」、自分の夫人は「女房・妻」などで区別しています。当たり前のように使っている「奥さん」は、江戸時代は旗本の妻にのみ使っていたらしいのです。

日本語は面倒なもので(繊細とも言えますが…)、特に江戸時代には夫人を表す言葉が多いですね。身分格式がうるさかった一つの表れでしょうか。

●将軍家………………御台様(みだいさま)
●御三家………………御簾中(ごれんじゅう)
●十万石以上の大名…御前様 ごぜんさま)
●十万石以下の大名…奥方(おくがた)
●旗本…………………奥様(おくさま)
●御家人………………御新造様(ごしんぞうさま)
●一般町家……………おかみさん

何かの芝居で、切られ与三郎がお富に向かって言うセリフ…「御新造さんへ、おかみさんへ、お富さん、いやさお富、久し振りだなア。」 というのがありました。一つずつ格を落として相手を呼ぶ与三郎の気持ちを表しています。

逆に、それに比べれば旦那の呼び方は何だかシンプル。
●将軍家………殿様
●御三家………〃 
●大名…………〃 
●旗本…………〃   
●御家人………旦那様
●町家…………旦那(様)

そう言えば、英語でも既婚婦人と未婚婦人の呼び方が違うけれど、男性の場合は同じなのは何故だか知らないままですね。中学時代に英語を習い始めた頃には、「おやっ」と思った記憶がありますが、段々慣れてきたのか、それが当たり前になってしまっています。

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◆9月24日/彼岸花
 
“暑さ寒さも彼岸まで”とはよく言ったもので、猛暑だった今年も急に涼しくなってきました。先人の季節に対する思い入れ・観察力に恐れ入ります。

この時期、郊外の田畑や土手には彼岸花(曼珠沙華)がひょっこり顔を出してきます。あの独特の形と色で、かなり目立つ花。きれいな赤色でもなく、どこかくすんだような赤色が何となく毒々しい色ですね。

もともとは、(いつの頃かは不明…)昔の誰かが「飢饉の時を考えて、わざわざ植えたもの」らしい。その証拠に、人里離れた自然の原野には存在していないとの事。私は人里離れた生活をした事がないのでよく分かりませんが、そう言う事だと物の本には書いてあるようです。

江戸時代以前、飢饉の際には保存用の「味噌・醤油・塩辛・燻製・漬物」などで飢えをしのぎ、それでも間に合わないと雑草や昆虫などの自然のものを採って食しました。更にはワラや植物を編みこんだ織物を解きほぐして汁に入れた…などの記録もあるようです。