2004年7月・はなわの歌で佐賀県が有名になった頃
《2004年7月》
タレントの「はなわ」が歌ったおかげで佐賀県が有名になった頃です。
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◆7月4日/佐賀をもっと全国区に!
昨年の「はなわ」の活躍で、一躍全国に売り出した佐賀県。時を同じくして誕生した若い県知事との相乗効果もあったようです。それまでの半分死んだような状況だった佐賀県に比べて、そのイメージアップは佐賀県民としても大いに溜飲を下げました。
数年前の佐賀県のパンフレット等に出ていた佐賀県のキャッチフレーズ「探そう佐賀県」などと言う、自分たちのマイナーさを自覚した全く恥ずかしい状況は無くなってきたと感じられるのは良い事です。
全国版の報道でも、九州方面の話題に九州を代表して取り上げられる事が確実に増えているのは間違いないようです。佐賀県以外の九州各県は、それぞれの個性が強く、佐賀はその中に埋もれていたのですが…それがやっと表に出てきました。
首都圏のデパートあたりでも、物産展の企画などで佐賀県の名前を出すと、割とヒットしているらしいのです。また、旅行代理店の九州向けツアーにも、黒川温泉や湯布院温泉とのセットで佐賀牛や呼子のイカなどのグルメや、有田・唐津・伊万里の焼き物等の人気が高いとの事。
そんな風に名前は出るようになったのに、当の佐賀県民の動向はどんなでしょう。これをチャンスに積極的に佐賀を売り出そう…との気概があるのでしょうか。少なくとも観光事業に携わる人達は、この機会を逃さない事が肝要です。
そんな中でも、相変わらずの佐賀市の商店街の活気の無さはどうでしょう。せっかくの「春のひな祭り」や「秋のバルーンフェスタ」で県外からの訪問者が増えてきているのに、その観光客への配慮も足らず、自分たちの工夫やアイディアも持てずにいます…
つまり、勉強不足なのか、観光事業に不慣れなのか、意欲欠如なのか良く分かりません。
肝心の当事者がそんな感じなら、この際、歌だけの表面的な人気だけではなく、佐賀の活性化のために、有志が集まって「観光事業のNPO」でも立ち上げてみたらとでも言いたくなります!
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◆7月11日/NPOは星の数ほどあるんです…
それなら観光とイベントを中心とした「まちづくりのためのNPO」を立ち上げてみようと思い、NPOの法人に関する資料や本を少しですが集めてみました。立ち上げるには色々面倒な手続きや条例があるに違いないと構えていたのです。
確かに、それなりの存在のNPOになるためには、かなり面倒な手続きが必要で、その法人申請も行政書士の手を経た書類じゃないとなかなかスムーズにはいきません。
補助金を受けるためには計理士の知識が必要な場合も多いようなのです。発足してからは県に報告する為に毎年の経理事務が生じてくるのですから。
ところが…何も法人にしなくても、非営利であればNPOの名前を自由に使って活動して良い…と言うことを聞きました。
そこで、佐賀県のホームページの中で検索していたら、NPOと名前を付けたグループが1200近くも存在すると分かった時は驚きました。その中で、法人格を取得しているのが1割程度ですが、それでも100は超えています。
NPOと言う新しい感覚の名前を聞いてから、まだ数年しか経っていないのに、まさに「雨後の筍」状態のようです。NPOと言う観念が一気にレベルダウンしそうな気がしてきました。
佐賀県だけでもそんなにあるんだから、全国的に調べればそれこそ星の数ほどあるんでしょうね。何だか有難味がなくなってきました。
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◆7月12日/え★…もう梅雨明け…?
昨日の11日、九州北部地方が梅雨明けしたとの報道がありました。四国や中国地方はどうでしょうか?…
大体、今年の梅雨はあったのか無かったのか分からないくらいの少雨でした。稲の生育などに影響は無いのでしょうか、水源に不安のある場所への水不足の心配が出てくるようです。
例年より1週間ほど早いらしく、そう言えば梅雨明け直前には集中豪雨で佐賀市内のあちらこちらで冠水していたイメージがあります。何だか梅雨が素通りした感じですね。
しかし、佐賀市だけで言えば、例年より9%ほど少ないと新聞には書いてあります。かなりの少雨と思っていただけに、そんなものかと逆に驚きました。
それはともかく、日本の梅雨時の湿度の高さ、特に都会地の蒸し暑さほど不快指数が増すことはありません。それは誰もが感じることで、それこそエアコン様々で、まさに必需品ですね。
ところでこの湿度が曲者で、高温多湿のジメジメ感は、人間にとってはかなりの負担になります。冬の寒さの方がまだ良いかも知れません。(尤も、佐賀の寒さと東北・北海道の寒さでは違うでしょうが…)
この湿気は細菌類にとっては願ったりの環境。夏場の食中毒や水虫、カビなどには注意が必要です。家庭生活では殺菌などと言う事で、洗剤などが手放せません。食品には梅干なども有効でしょう。弁当の御飯の上に梅干が乗っていれば、取り敢えずは安心ですかね。
それにしても、もう梅雨明けと言う事は、今年の夏は長いと言う事でしょうか。汗っかきの私としてはあまり歓迎出来ません。ビールがうまいから良いではないのか…と言う訳にもいかないし、早く涼しくなってくれる事を希望します。
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◆7月24日/日本の正式な国名は…
あと1ヶ月足らずでアテネオリンピックが開催されます。前回のシドニーから早くも4年。オリンピックの時はいつも前回の開催を思い出します。そして「あれから4年か…」と時の経過の速さに驚いてしまうのです。
昭和39年の東京オリンピックから始まって、そして2002年のサッカー・ワールドカップでは、日本と言う国名が日本人共通の意識の中に入り込んで盛り上がりました。何やかや言われても、その時ばかりは「日の丸」がシンボルなのです。
ところで、日本の国名はいつ頃から定まったのでしょうか…確か、豊葦原瑞穂国・倭国・大和…などとも聞いたことがあります。
わが国最初の成文法である大宝律令(701年)制定の際に、初めて国名として「日本」が定められているようです。「日、出る国」…として太陽をシンボルにしたと言われますが、果たして大陸の東の果て…と言う認識があったかどうかは疑わしい部分があります。
当初は「やまと」とか「ひのもと」とか呼ばれていたのが、奈良時代の頃から漢字が庶民にも普及して来て、訓読みから音読みへ「にほむ」と発音され始めたらしいのです。
さらに時代が下がって室町時代の頃に、東国の発音である「にほん」や「にっぽん」となったと物の本に書いてあるのです。
バレーボールの応援コール“にっぽん、チャチャチャ”で一気に呼び方が統一されたようですが、実は昭和9年の文部省・臨時国語調査会で「にっぽん」に統一され、一時期にはこの呼び方が強制的に使われました。
タレントの「はなわ」が歌ったおかげで佐賀県が有名になった頃です。
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◆7月4日/佐賀をもっと全国区に!
昨年の「はなわ」の活躍で、一躍全国に売り出した佐賀県。時を同じくして誕生した若い県知事との相乗効果もあったようです。それまでの半分死んだような状況だった佐賀県に比べて、そのイメージアップは佐賀県民としても大いに溜飲を下げました。
数年前の佐賀県のパンフレット等に出ていた佐賀県のキャッチフレーズ「探そう佐賀県」などと言う、自分たちのマイナーさを自覚した全く恥ずかしい状況は無くなってきたと感じられるのは良い事です。
全国版の報道でも、九州方面の話題に九州を代表して取り上げられる事が確実に増えているのは間違いないようです。佐賀県以外の九州各県は、それぞれの個性が強く、佐賀はその中に埋もれていたのですが…それがやっと表に出てきました。
首都圏のデパートあたりでも、物産展の企画などで佐賀県の名前を出すと、割とヒットしているらしいのです。また、旅行代理店の九州向けツアーにも、黒川温泉や湯布院温泉とのセットで佐賀牛や呼子のイカなどのグルメや、有田・唐津・伊万里の焼き物等の人気が高いとの事。
そんな風に名前は出るようになったのに、当の佐賀県民の動向はどんなでしょう。これをチャンスに積極的に佐賀を売り出そう…との気概があるのでしょうか。少なくとも観光事業に携わる人達は、この機会を逃さない事が肝要です。
そんな中でも、相変わらずの佐賀市の商店街の活気の無さはどうでしょう。せっかくの「春のひな祭り」や「秋のバルーンフェスタ」で県外からの訪問者が増えてきているのに、その観光客への配慮も足らず、自分たちの工夫やアイディアも持てずにいます…
つまり、勉強不足なのか、観光事業に不慣れなのか、意欲欠如なのか良く分かりません。
肝心の当事者がそんな感じなら、この際、歌だけの表面的な人気だけではなく、佐賀の活性化のために、有志が集まって「観光事業のNPO」でも立ち上げてみたらとでも言いたくなります!
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◆7月11日/NPOは星の数ほどあるんです…
それなら観光とイベントを中心とした「まちづくりのためのNPO」を立ち上げてみようと思い、NPOの法人に関する資料や本を少しですが集めてみました。立ち上げるには色々面倒な手続きや条例があるに違いないと構えていたのです。
確かに、それなりの存在のNPOになるためには、かなり面倒な手続きが必要で、その法人申請も行政書士の手を経た書類じゃないとなかなかスムーズにはいきません。
補助金を受けるためには計理士の知識が必要な場合も多いようなのです。発足してからは県に報告する為に毎年の経理事務が生じてくるのですから。
ところが…何も法人にしなくても、非営利であればNPOの名前を自由に使って活動して良い…と言うことを聞きました。
そこで、佐賀県のホームページの中で検索していたら、NPOと名前を付けたグループが1200近くも存在すると分かった時は驚きました。その中で、法人格を取得しているのが1割程度ですが、それでも100は超えています。
NPOと言う新しい感覚の名前を聞いてから、まだ数年しか経っていないのに、まさに「雨後の筍」状態のようです。NPOと言う観念が一気にレベルダウンしそうな気がしてきました。
佐賀県だけでもそんなにあるんだから、全国的に調べればそれこそ星の数ほどあるんでしょうね。何だか有難味がなくなってきました。
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◆7月12日/え★…もう梅雨明け…?
昨日の11日、九州北部地方が梅雨明けしたとの報道がありました。四国や中国地方はどうでしょうか?…
大体、今年の梅雨はあったのか無かったのか分からないくらいの少雨でした。稲の生育などに影響は無いのでしょうか、水源に不安のある場所への水不足の心配が出てくるようです。
例年より1週間ほど早いらしく、そう言えば梅雨明け直前には集中豪雨で佐賀市内のあちらこちらで冠水していたイメージがあります。何だか梅雨が素通りした感じですね。
しかし、佐賀市だけで言えば、例年より9%ほど少ないと新聞には書いてあります。かなりの少雨と思っていただけに、そんなものかと逆に驚きました。
それはともかく、日本の梅雨時の湿度の高さ、特に都会地の蒸し暑さほど不快指数が増すことはありません。それは誰もが感じることで、それこそエアコン様々で、まさに必需品ですね。
ところでこの湿度が曲者で、高温多湿のジメジメ感は、人間にとってはかなりの負担になります。冬の寒さの方がまだ良いかも知れません。(尤も、佐賀の寒さと東北・北海道の寒さでは違うでしょうが…)
この湿気は細菌類にとっては願ったりの環境。夏場の食中毒や水虫、カビなどには注意が必要です。家庭生活では殺菌などと言う事で、洗剤などが手放せません。食品には梅干なども有効でしょう。弁当の御飯の上に梅干が乗っていれば、取り敢えずは安心ですかね。
それにしても、もう梅雨明けと言う事は、今年の夏は長いと言う事でしょうか。汗っかきの私としてはあまり歓迎出来ません。ビールがうまいから良いではないのか…と言う訳にもいかないし、早く涼しくなってくれる事を希望します。
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◆7月24日/日本の正式な国名は…
あと1ヶ月足らずでアテネオリンピックが開催されます。前回のシドニーから早くも4年。オリンピックの時はいつも前回の開催を思い出します。そして「あれから4年か…」と時の経過の速さに驚いてしまうのです。
昭和39年の東京オリンピックから始まって、そして2002年のサッカー・ワールドカップでは、日本と言う国名が日本人共通の意識の中に入り込んで盛り上がりました。何やかや言われても、その時ばかりは「日の丸」がシンボルなのです。
ところで、日本の国名はいつ頃から定まったのでしょうか…確か、豊葦原瑞穂国・倭国・大和…などとも聞いたことがあります。
わが国最初の成文法である大宝律令(701年)制定の際に、初めて国名として「日本」が定められているようです。「日、出る国」…として太陽をシンボルにしたと言われますが、果たして大陸の東の果て…と言う認識があったかどうかは疑わしい部分があります。
当初は「やまと」とか「ひのもと」とか呼ばれていたのが、奈良時代の頃から漢字が庶民にも普及して来て、訓読みから音読みへ「にほむ」と発音され始めたらしいのです。
さらに時代が下がって室町時代の頃に、東国の発音である「にほん」や「にっぽん」となったと物の本に書いてあるのです。
バレーボールの応援コール“にっぽん、チャチャチャ”で一気に呼び方が統一されたようですが、実は昭和9年の文部省・臨時国語調査会で「にっぽん」に統一され、一時期にはこの呼び方が強制的に使われました。
作品名:2004年7月・はなわの歌で佐賀県が有名になった頃 作家名:上野倫五