最後の「夜間院長」だった
会議中は、あまり責任のない人や、意見を述べる必要のない人、ふだん疲れている人は静かにしている。
会議で意見が分かれて、言い争いになる事もある。
そういう時は、議論を続けないほうがよい。
誰かが仲裁に入らないと電気メスやハサミを持ち出す危険があるからだ。
他の医者が止めに入ってようやくおさまる。ドクターストップだ。
ある会議の時、素足にサンダル履きで隣に座った医者の、足がクサくて、息が苦しくなったことがある。
本人がその臭いで気を失わないのは不思議だった。
また、ワキガの医者が私の隣に座って、会議の間、3時間ぐらい死ぬ思いをしたこともある。
「ワキガ氏」は、手術室から会議に直行したらしい。
私は、ひたすら、会議が終わるのを待ったが、手術されるより辛かった。
こういう被害者を出さないため、係りが会議室の入口で、悪臭チェックをする必要がある。
そういう医者は、臭いだけでなく、院内感染の原因になっている可能性もある。
会議は欠席してもよいから、ゆっくり風呂に入って身体を洗ってもらいたいものである。
作品名:最後の「夜間院長」だった 作家名:ヤブ田玄白