2004年4 月、中国の若い女子留学生のレベルに驚きました
《2004年・4月》
中国の時代を予感させる中国の若い女子留学生のレベルの高さに驚きました。
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◆4月9日/油を売る…のは、怠ける事?
何か仕事をしている時に、サボったりブラブラしたりする事を「油を売る」とよく言います。確かに何だか怠けているような感じを持たせる言葉です。
その実、江戸時代は夜間の照明はロウソクか油でした。油売りが枡(マス)で計って売っていたのですが、何せ当時、油は貴重品でした。一滴とも無駄には出来ないし、買う方も計ったからには全部貰いたい。
枡の底には、まだ少し油が残っているので、枡を傾けたままタラーリ、タラーリと最後のひとしずくまで落ちてくるのを待つ間、油売りはお客を相手に世間話などをしながら時間を過ごしました。
ちょっと見ると、油屋さんはおしゃべりばかりして怠けているように見えたところから、サボる事を「油を売る」と言うようになったと言う事。
現代でいえば、ブラブラ出来ないような仕事量が多くある時は、そんなに油も売れないでしょうが、仕事の量が少ない時には、ついノンビリしてしまいます。
そんな時間を作らないのが出来る人間なのでしょう。最近のご時世では、仕事の内容によって忙しかったり、そうでもなかったりするのがハッキリしています。
何か仕事を作り出す…いま一つ仕事量に不満がある会社や商店は、多少の創意・工夫が必要でしょう。現状の状態になってしまった原因は、結局、長い間のマンネリに気が付かずに放っておいたと言う「油を売った」状態であるかも知れないのですから。
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◆4月10日/春のお祭り、今の姿は…。
我が佐賀市の春のお祭り『日峯(にっぽう)さん』を数年ぶりにちょっと覗いてみました。佐賀市の中心地にある佐嘉神社・松原神社の境内を利用した、五穀豊穣を願う「縁日」と呼ばれるお祭りです。
特別に何か目立ったイベントがある訳でもないのですが、娯楽も少なかった20数年程前までは、結構賑わっていたようなイメージがありました。
思い起こせば、我々が小・中学生だった昭和30年代は、恐らく『日峯さん』はイベントとして話題の中心でした。立ち並ぶ露店の数々…雑踏の中だった神社の境内ばかりでなく、国道をはさんだ広場にも見世物小屋・サーカスなど、一大パビリオン(?)の集合体でした。
子どもにとっては何だかテーマパークにでも行った感覚だったのを思い出します。周辺の映画館も、土曜・日曜は立ち見が出る盛況でしたね。
そんな思い出があるのですが、今日行った松原神社の境内では、猿回しの余興があっていたものの、30人前後の人がパラパラと拍手をしていました。回りの露店も客が閑散としているので、全くの手持ち無沙汰のようで、その前を通るのも気の毒な感じがしました。
いつの間にこんな惨状になったのか、中心商店街の不振の状況と全く同じではありませんか。特にこの10年間で精彩を欠く方向に向かっていると思われます。
それは、ほとんど手を加えずに以前と同じやり方のままに、時代の流れと言うセンテンスを無視したが故の現状でしょう。
歴史あるお祭りの中で、佐賀の周辺を見ても、博多の山笠・唐津の曳き山・長崎の蛇踊り・有田の陶器市…のような特徴あるイベントでもなく、ただノンベンダラリの露店と言う何だか「不健康なグッズ」で商売は出来なくなっているにも拘らず、あいも変わらず継続しているツケが回って来ているようです。
だから、どうしましょうと言う気力も無く、寂しいままにさびれていくのでしょうね。工夫も無いから仕方がない。恐らく私も来年はわざわざ行く事もないでしょう。何しろ、今日は別の集まりまで時間があったので、ほんのちょっと思い出しただけなのだから。ただ、昔日との落差には驚きました。
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◆4月20日/イラク問題の影になっているが…
先日の民間邦人3名の人質事件は、このところ政府側の言い分による「自己責任」と言う話題に摩り替わってしまっています。
冬山登山と同じ?…警告を無視して勝手に危険な冬山に登山した者は、遭難した場合の費用は自分持ちです…まあ、当然意見は分かれるところでしょうから、何やかや言っても今更始まりません。
邦人の事件直後に、同じくイラクで人質になったイタリア人の1人が殺害され、残りの3人も安否が気遣われていますが、日本人と決定的な違いだったのは、日本人3人がイラク人弱者への本当の意味での人道支援だったのをイラクの武装勢力が認識した事。
米国への憎しみの中にも、彼らはまだ常識的見地で判断してくれた事が開放につながったのでしょう。
そんな折、スペイン軍が近いうちにイラクから撤退する話が聞こえてきています。スペイン軍と言えば、もともと米英軍と最初から行動を共にした、イラクにとっては米軍・英軍に続く、言わば“目の敵”でしょう。先日の列車爆破テロで大いなる報復を与えています。
イラク関連のニュースはもう誰もが知っていますが、それに隠れた形でお隣りの韓国での政変や、日本では歯科医師会と政府自民党との相変わらずの癒着など、本来なら大きな出来事があまり目立ちません。
実は、この2件の出来事は韓国と日本の国民性の分かれ道のような感じを受けます。韓国では元々は政権党であった多数野党のハンナラ党が、過去と同様に韓国財界との癒着の構造に対して、少数与党のウリ党と対決。
現大統領の執権剥奪と言う異常事態までになりましたが、若者を中心としたインターネットを使っての投票などでの選挙で、勢力が一気に逆転しました。
また、日本での歯科医師会の幹部・執行部の逮捕劇は、本当は政治家や官僚にも及んで然るべきです。
我々が歯科にかかった場合の初診料が、全国で約800億円から2倍以上の1700億円程にもなるように制度を作り変えるために、(歯科医のフトコロに入るように)便宜を図るための贈賄と収賄です。
歯科医師会とすれば、数百万円の賄賂で約800億円の見返りがあるのなら、こんなオイシイ話はないでしょう。歯科医師会会長の存在感を大いに示す格好になる筈でしたが、取り敢えず頓挫しています。
韓国では、何とか自浄しようとする国民運動があるようですが、日本では“諦め”なのか“まだまだ余裕”なのか、同じような事が毎度毎度起こるものです。
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◆4月27日/これからは中国の時代到来か?
先日、ある会合で中国からの留学生のスピーチを聞く機会がありました。佐賀大学に留学中のその女子大生は、上海の大学に在学中ながら日本に興味を持ち、日本語を教える学校に1年間通った後、約1年半前に日本に来たと言います。
年齢こそ聞いてはいませんが、恐らく22~23歳くらいでしょう。まずその流暢な日本語に驚かされました。それもそのはず、佐賀県にいる留学生の日本語スピーチ大会(そんな大会があるのは聞いていましたが…)で1位になったらしいのです。
中国の時代を予感させる中国の若い女子留学生のレベルの高さに驚きました。
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◆4月9日/油を売る…のは、怠ける事?
何か仕事をしている時に、サボったりブラブラしたりする事を「油を売る」とよく言います。確かに何だか怠けているような感じを持たせる言葉です。
その実、江戸時代は夜間の照明はロウソクか油でした。油売りが枡(マス)で計って売っていたのですが、何せ当時、油は貴重品でした。一滴とも無駄には出来ないし、買う方も計ったからには全部貰いたい。
枡の底には、まだ少し油が残っているので、枡を傾けたままタラーリ、タラーリと最後のひとしずくまで落ちてくるのを待つ間、油売りはお客を相手に世間話などをしながら時間を過ごしました。
ちょっと見ると、油屋さんはおしゃべりばかりして怠けているように見えたところから、サボる事を「油を売る」と言うようになったと言う事。
現代でいえば、ブラブラ出来ないような仕事量が多くある時は、そんなに油も売れないでしょうが、仕事の量が少ない時には、ついノンビリしてしまいます。
そんな時間を作らないのが出来る人間なのでしょう。最近のご時世では、仕事の内容によって忙しかったり、そうでもなかったりするのがハッキリしています。
何か仕事を作り出す…いま一つ仕事量に不満がある会社や商店は、多少の創意・工夫が必要でしょう。現状の状態になってしまった原因は、結局、長い間のマンネリに気が付かずに放っておいたと言う「油を売った」状態であるかも知れないのですから。
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◆4月10日/春のお祭り、今の姿は…。
我が佐賀市の春のお祭り『日峯(にっぽう)さん』を数年ぶりにちょっと覗いてみました。佐賀市の中心地にある佐嘉神社・松原神社の境内を利用した、五穀豊穣を願う「縁日」と呼ばれるお祭りです。
特別に何か目立ったイベントがある訳でもないのですが、娯楽も少なかった20数年程前までは、結構賑わっていたようなイメージがありました。
思い起こせば、我々が小・中学生だった昭和30年代は、恐らく『日峯さん』はイベントとして話題の中心でした。立ち並ぶ露店の数々…雑踏の中だった神社の境内ばかりでなく、国道をはさんだ広場にも見世物小屋・サーカスなど、一大パビリオン(?)の集合体でした。
子どもにとっては何だかテーマパークにでも行った感覚だったのを思い出します。周辺の映画館も、土曜・日曜は立ち見が出る盛況でしたね。
そんな思い出があるのですが、今日行った松原神社の境内では、猿回しの余興があっていたものの、30人前後の人がパラパラと拍手をしていました。回りの露店も客が閑散としているので、全くの手持ち無沙汰のようで、その前を通るのも気の毒な感じがしました。
いつの間にこんな惨状になったのか、中心商店街の不振の状況と全く同じではありませんか。特にこの10年間で精彩を欠く方向に向かっていると思われます。
それは、ほとんど手を加えずに以前と同じやり方のままに、時代の流れと言うセンテンスを無視したが故の現状でしょう。
歴史あるお祭りの中で、佐賀の周辺を見ても、博多の山笠・唐津の曳き山・長崎の蛇踊り・有田の陶器市…のような特徴あるイベントでもなく、ただノンベンダラリの露店と言う何だか「不健康なグッズ」で商売は出来なくなっているにも拘らず、あいも変わらず継続しているツケが回って来ているようです。
だから、どうしましょうと言う気力も無く、寂しいままにさびれていくのでしょうね。工夫も無いから仕方がない。恐らく私も来年はわざわざ行く事もないでしょう。何しろ、今日は別の集まりまで時間があったので、ほんのちょっと思い出しただけなのだから。ただ、昔日との落差には驚きました。
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◆4月20日/イラク問題の影になっているが…
先日の民間邦人3名の人質事件は、このところ政府側の言い分による「自己責任」と言う話題に摩り替わってしまっています。
冬山登山と同じ?…警告を無視して勝手に危険な冬山に登山した者は、遭難した場合の費用は自分持ちです…まあ、当然意見は分かれるところでしょうから、何やかや言っても今更始まりません。
邦人の事件直後に、同じくイラクで人質になったイタリア人の1人が殺害され、残りの3人も安否が気遣われていますが、日本人と決定的な違いだったのは、日本人3人がイラク人弱者への本当の意味での人道支援だったのをイラクの武装勢力が認識した事。
米国への憎しみの中にも、彼らはまだ常識的見地で判断してくれた事が開放につながったのでしょう。
そんな折、スペイン軍が近いうちにイラクから撤退する話が聞こえてきています。スペイン軍と言えば、もともと米英軍と最初から行動を共にした、イラクにとっては米軍・英軍に続く、言わば“目の敵”でしょう。先日の列車爆破テロで大いなる報復を与えています。
イラク関連のニュースはもう誰もが知っていますが、それに隠れた形でお隣りの韓国での政変や、日本では歯科医師会と政府自民党との相変わらずの癒着など、本来なら大きな出来事があまり目立ちません。
実は、この2件の出来事は韓国と日本の国民性の分かれ道のような感じを受けます。韓国では元々は政権党であった多数野党のハンナラ党が、過去と同様に韓国財界との癒着の構造に対して、少数与党のウリ党と対決。
現大統領の執権剥奪と言う異常事態までになりましたが、若者を中心としたインターネットを使っての投票などでの選挙で、勢力が一気に逆転しました。
また、日本での歯科医師会の幹部・執行部の逮捕劇は、本当は政治家や官僚にも及んで然るべきです。
我々が歯科にかかった場合の初診料が、全国で約800億円から2倍以上の1700億円程にもなるように制度を作り変えるために、(歯科医のフトコロに入るように)便宜を図るための贈賄と収賄です。
歯科医師会とすれば、数百万円の賄賂で約800億円の見返りがあるのなら、こんなオイシイ話はないでしょう。歯科医師会会長の存在感を大いに示す格好になる筈でしたが、取り敢えず頓挫しています。
韓国では、何とか自浄しようとする国民運動があるようですが、日本では“諦め”なのか“まだまだ余裕”なのか、同じような事が毎度毎度起こるものです。
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◆4月27日/これからは中国の時代到来か?
先日、ある会合で中国からの留学生のスピーチを聞く機会がありました。佐賀大学に留学中のその女子大生は、上海の大学に在学中ながら日本に興味を持ち、日本語を教える学校に1年間通った後、約1年半前に日本に来たと言います。
年齢こそ聞いてはいませんが、恐らく22~23歳くらいでしょう。まずその流暢な日本語に驚かされました。それもそのはず、佐賀県にいる留学生の日本語スピーチ大会(そんな大会があるのは聞いていましたが…)で1位になったらしいのです。
作品名:2004年4 月、中国の若い女子留学生のレベルに驚きました 作家名:上野倫五