2004年1 月、佐賀市近郊に大型商業施設が3ケ所も
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◆1月14日/身の回りの雑学
フジテレビの番組『トリビアの泉 』が流行っていますが、確かに見ていて面白い。そう言えば、あんな事も、こんな事も、あらためて考えた事が無いよう事柄なので、意外性があって面白いのでしょう。まさに雑学と言えます。
私なりに身の回りを見てみると……
① 湯呑みがある。
② プラスチックの定規がある。
③ 部屋から出たら洗面台がある。
④ ラーメンのどんぶりがある。
①ほとんどの湯呑みに「足」(糸底)が付いている。単純に考えて、別に足があっても無くても同じようなものだが、やはり理由があった。それは、茶碗として焼く時の変形を防ぐものらしい。
磁器は主に粘土・長石・石英などを原料にしており、1200度もの高温で焼くので、20%ほども収縮してしまう。その際、底がくっついていると、底面の抵抗で形が歪んでしまう。底面の接触面積が極端に少ない足を付ける事により、抵抗を無くしているとの事。…ナルホド。
ちなみに、陶器の場合は焼く温度が磁器より大分低いので、あまり関係しないらしく、何割かは足が付いてない。
②プラスチックの定規には、必ずと言って良いほど 「溝」が付いている。定規で線を引く時に、鉛筆やボールペンなどは別に構わないが、インクやポスターカラーを使用するときは、当然ペンや筆を使う。特に筆の場合は、紙に直接は線を引けないので、ガラスの棒を一緒に握って溝を滑らせる。定規に触れないでまっすぐの線が引ける。
③洗面台の下の配水管は、必ずS字形に曲がっている。これはご存知のように、下から入ってくるネズミや虫たちの進入を防ぐ為。S字の部分に水が溜まって、彼らの進入防止ばかりでなく、フタの代わりにもなって悪臭の逆流も防いでいるらしい。ちょっとしたアイディアが役に立つ。
④ラーメンのどんぶりには、言わずと知れた中華マークと言ってもいいような渦巻きのような模様がある。あの模様は何だろう…。見慣れすぎて当たり前のようなイメージだが、ネットで調べたら「雷文」と言う呼称があった。カミナリは、中国では天の意思を表すらしく、それの図案化らしい。紀元前から使われている…との記述があった。
…等々、実はトリビアは身近に結構あるものなのですね。
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◆1月22日/風を思う
天候を表す言葉の中で、風と言う言葉は、日本古来の詩(古今和歌集や百人一首…等 )に一番多く使われているようです。
天候を表現するのに、雨、雲、雪、霧、朝(夕)焼け…等は、確かにいつもそんな状況があるわけではないのですが、風だけはどんな季節でも、どんな天候でも起きています。一番なじみがあり、そして、風はあちらこちらに流れて行きます。
人間世界の情報は、今や世界中で欠かせないのですが、駆け巡るニュースが色んな事を我々に伝えてくれます。良いことも悪いこともリアルタイムで耳に入ってくるご時世。そして、風に乗せた噂と言う「風評」となります。
特に10年ほど前から、人間は地球上の動物達に、人間の都合だけでとんでもなく恐ろしい仕打ちをしている感じがして仕方がないですね。
すぐ思いつくのは、最近の牛、鶏、鯉、ハクビシンetc…。勿論、ハクビシン以外は普段から食用にしているのですが、それにしても凄まじい殺処理の仕方は異常ではないでしょうか。
もし人間が彼らを食するにおいて、人間にとって危険だと言うのなら、人間が彼らを食べなければ良いのです。何もする必要はない。たった数匹の危険分子のために、数万匹を焼却処分にする…、何だか空恐ろしいのです。
(食料以外でも、環境破壊による動物の棲家をなくしている事も同様ではないでしょうか。)
BSEの際にも、今回の鶏ウイルスの際にも、「風評被害」と言える生産者泣かせの騒ぎがあります。生産者ばかりでなく、小売業・飲食業・流通業…ひいては消費者の購買価格などにも影響が大きいのですが、動物たちが最大の被害者でしょう。
実際に10%とかが発症しているならともかく、99,9%は安全と分かっているのに、たった0,1%の汚点のために全体が悪者にされて処分される事ほど彼らにとって理不尽はないでしょう。人類の横暴さに天罰が下るのもそんなに遠くではないかも知れません。
昔は「風の便り」と言った言葉があり、噂として話題に上がるかも知れないような事が、今や猛烈な情報伝達により、ある事ない事、本当の話として伝わった場合は救われない状態になってしまうのです。(先日は、銀行破綻の話に翻弄されました。)
今後、もし豚や魚貝類などにも同じような症状が出て来たら、同じような仕打ちをするのでしょうか。それなら、農薬漬けの野菜や果物類はどうなのか。主に保存料や食品添加物が多く含まれているインスタント食品はどうなのか…。外国産に頼っている日本の食糧生産事情が、その弱さを一気に露呈する事態になります。
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◆1月27日/時代は変わっても
今年の正月・3日に、高校卒業35周年の同窓会がありました。5年前の30周年は大々的に開催したのですが、今回はそれに比べて慎ましく、約3分の1程度の参加でした。しかし、仲間と言うのはいいもので、当たり前の事ですが何歳になっても同級生なのです。
どんな時代になろうとも、人間の一生のうちで最もフレッシュなのは中学生から高校生、加えて20歳くらいまでの年齢の頃でしょう。行く先々がどこも新鮮で、その地方地方が映画の1シーンのように思えました。
新しい友人が、みな個性的に思えました。音楽でもスポーツでも何かの活動でも、何でも目新しい事ばかりでした。
そんな年齢の時に共通の時代と共通の学校で過ごした同級生。今の立場は千差万別ですが、一緒に飲み食いして語り合えば、一気に35年前にタイムスリップ。あの高校時代の新鮮さが気持ちの中に沸々と浮かんでくるのは不思議なものです。
記憶の中にインプットされている数十年前の新鮮な体感は、50歳をとうに過ぎてしまった今でも、何かの瞬間に突然湧き上がって、自分を驚かします。やはり人生の中で輝く年齢の時の思いを忘れ得ないのでしょうか。
あの頃にあんな事をしていたら、もっと違った人生があったのでは…やり直せたら、絶対あんな事をやってみたかった、こんな事も勉強したかった…と誰もが思うに違いありません。それもまた人生なのです。
しかし、まだ終わってはいません。むしろ今までの経験を生かして、計算できる新しいチャレンジが待っていると思えば意欲が湧いてきます。
平穏無事に進まないのは分かっているから、少しぐらい失敗したって構わない。恥ずかしいと思うのは自分だけで、世間の人は何とも思っちゃいない。気楽に暮らして行きましょう。
作品名:2004年1 月、佐賀市近郊に大型商業施設が3ケ所も 作家名:上野倫五