2004年1 月、佐賀市近郊に大型商業施設が3ケ所も
《2004年・1月》
佐賀市周辺にも大型商業施設が3ヶ所、市内の中心商店街がピンチです。
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◆1月2日/大型商業施設
大都市周辺ばかりだけでなく、地方都市周辺にも最近の10年くらいで、やたらと各地に大型商業施設が出来ています。その存在たるや、これまで形成されてきた商店街など一気に席巻して、消費者を吸収している状況です。
第1に、商品そのものの品揃えの多様さ。第2に、駐車場の広さ。そして第3に、時として子供たち相手に行うイベント実行などの企画力と宣伝の頻度…等々。
成熟した日本の購買感覚に、あの手この手で趣向を凝らして立ち入っています。
わずか20年位前までは、報道や交通機関を除いては、商売している家も正月元旦だけは休むもの…、日本全国一律に元旦は静かな日であるもの…と相場は決まっていました。だからこそ、年末に行う正月準備の意味もあり、一年を締めくくって、新年を迎える気持ちが大きかったのです。
しかし、昨今は日本の正月の静寂が失われてきているのは疑う余地もなく、1年の節目と言うよりは、何だか普通の休日に少し毛が生えたくらいのイメージでしかなくなりました。正月の風物詩の「凧上げ、コマ回し、羽根突き、カルタ」などの風情はどこに行ったのでしょうか?
初詣…なる行事は確かに残ってはいますが、人気神社のあの雑踏は出来ればご免こうむりたい。自分の意志で歩けないような混雑ぶりは、まるで都会地の満員電車のラッシュと大差がありません。あんな満員と分かっている場所に何故出かけるのか、群集心理とでも言うのでしょうか。
生活環境の変化が季節の風物詩を消していくのは寂しい事ですが、時代の流れに対応する気持ちを持つのも必要なことでしょう。インターネットやパソコンなども、やってみれば便利であるのは間違いなく、運転免許も持っていなければ就職もままならないのは事実です。
正月から大型商業施設に出掛けるのも何かを求めて行くのでしょうか。地元の商店街を敬遠するのは、生活必需品を買い求める以外には楽しみがないからでしょう。
それに対して、大型店は見るだけで楽しく、室内でウインドーショッピングが出来ます。買っても買わなくても、長い時間いても駐車場は無料。飲食店も多様…小さい子どもがいる家庭などには、やはり便利なスペースなのは違いないのです。(今のところ私はあまり好みではありませんが…)
既存の商店街も、そんな風に行って楽しめるスペースの創作が必要でしょう。駐車場さえないのはやはり致命的。分かってはいるが、今更どうしようもないかも知れませんが、それでも工夫の一つくらいは考えて欲しいものです。
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◆1月6日/宝くじの未換金はどこへ行く
庶民のささやかな楽しみの一つに、宝くじがあります。結果が分かればただの紙クズですが、抽選前までは当たった時の使い道など考えて、しばしの夢を見ることが出来るのです。ジャンボ宝くじなどはいくら位の売上があるのでしょうか?売上の何%が賞金として還元されているのでしょう。
この数年、佐賀県は宝くじの売上より支払金が多い唯一の県らしいのです。1等賞の確立が販売枚数に対して高い訳ですが、やはり宝当神社のおかげか……。昨年年末のジャンボも、伊万里市の売り場から1枚出ているらしい。(残念ながら、今回は佐賀駅前の西友からは出なかったが、何しろすごい行列でした。)
ところでよく聞くのが、1等や2等賞金が換金されないのが、毎月数億円で年間にすれば100億円ほどもあるとか無いとか…。全くとんでもない事ですが、逆に本当なのかと思ってしまいます。
見過ごしや番号確認の怠慢、少額の換金が面倒くさいから、さらに売れ残りから当選番号が出る場合もあるのでしょう。しかし全く勿体無いとはこの事ですね。
それでは、換金されない賞金はどこへ行くのか。何だか国に入りそうな雰囲気もあるし、銀行に戻るような気もします。その真実は、発行元になっている地方自治体、47の各都道府県及び政令指定都市となっているらしいのです。宝くじは政府発行ではないんですね。
各自治体にとっては密かに感謝しているかも知れませんが、果たしてその使い道を公表しているのかは不明。まさかとは思いますが、お手盛り費用になっているのじゃないでしょうね。収入と支出の報告の際に、宝くじ未換金の歳入…などと言う項目は聞いたことがありませんが。
宝くじの未換金分は、それこそ善意銀行やユニセフ等の慈善団体に寄付でもするほうが余程有意義でしょうけどね。買わなければ当たらないけど、買っても当たらない人間のひがみですかね!
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◆1月10日/火星に住む可能性?
先日、米国NASAの『火星探査機・スピリット』から火星表面の写真が送信されてきた…との報道がありました。赤土のような色で平に近い表面は、その昔、空気とか風とか水とかに影響された地形ではないかと予想されています。地球のような流動的な活動を終えた古い惑星の感じを受けます。
もちろん、太陽系は全体としてほぼ同時期に形成されたので、どの惑星が古いの…新しいの…とは言えないでしょう。
違いがあるとすれば、太陽からの距離、惑星自体の大きさ、形成途中の周辺環境からもたらされた物質の違い…などでそれぞれの個性が決まっていったと思われます。火星のサイズでは、地球のように安定した環境が続かなかったに違いありません。
ただ、地球の半分くらいの体積であっても、月よりはずっと大きいので、表面近くには大気があり、水が存在した事は十分考えられるようです。しかし、水があったから生命が存在したかどうかは疑問が残ります。
地球上だったら水と生命は結びつきますが、月や火星では他の条件が揃いにくい。ましてや、他の水星・木星・土星などにはありえません。わずかな可能性としては、むしろ火星より金星でしょうが、それも太陽に近くて可能性はゼロに近いのです。
将来的には、人口肥大した地球から脱出して、月や火星に居住可能な空間を作ることを目標としたプロジェクトも考えられているようです。
映画や空想小説では一足先に色々出てきていますが、そう言えば鉄腕アトムが、月のダイヤモンドを狙った悪人達を相手に活躍したような漫画を見た記憶があります。手塚治虫氏も大した作家であった事がよく分かります。
単純に考えて、地球と同様の環境を月や火星に作ることが出来れば、居住可能ではありましょう。一つの小都市ほどのスペースをすっぽりカバーするような巨大ドームなどで覆い、地球大気と同様の空気をその中に存在させれば…というイメージが出来ます。
勿論、そんな巨大なドームは地球上にも無いわけで、技術的にも不可能に違いありません。しかし、野球場くらいのドームをいくつも繋げればOKなのでは、と思わないでもないですが、やはりしばらくは空想画の世界からの進歩は無理でしょうね。
地球がいかに生命にとって恵まれた惑星環境であるかを、改めて思い知らされます。
佐賀市周辺にも大型商業施設が3ヶ所、市内の中心商店街がピンチです。
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◆1月2日/大型商業施設
大都市周辺ばかりだけでなく、地方都市周辺にも最近の10年くらいで、やたらと各地に大型商業施設が出来ています。その存在たるや、これまで形成されてきた商店街など一気に席巻して、消費者を吸収している状況です。
第1に、商品そのものの品揃えの多様さ。第2に、駐車場の広さ。そして第3に、時として子供たち相手に行うイベント実行などの企画力と宣伝の頻度…等々。
成熟した日本の購買感覚に、あの手この手で趣向を凝らして立ち入っています。
わずか20年位前までは、報道や交通機関を除いては、商売している家も正月元旦だけは休むもの…、日本全国一律に元旦は静かな日であるもの…と相場は決まっていました。だからこそ、年末に行う正月準備の意味もあり、一年を締めくくって、新年を迎える気持ちが大きかったのです。
しかし、昨今は日本の正月の静寂が失われてきているのは疑う余地もなく、1年の節目と言うよりは、何だか普通の休日に少し毛が生えたくらいのイメージでしかなくなりました。正月の風物詩の「凧上げ、コマ回し、羽根突き、カルタ」などの風情はどこに行ったのでしょうか?
初詣…なる行事は確かに残ってはいますが、人気神社のあの雑踏は出来ればご免こうむりたい。自分の意志で歩けないような混雑ぶりは、まるで都会地の満員電車のラッシュと大差がありません。あんな満員と分かっている場所に何故出かけるのか、群集心理とでも言うのでしょうか。
生活環境の変化が季節の風物詩を消していくのは寂しい事ですが、時代の流れに対応する気持ちを持つのも必要なことでしょう。インターネットやパソコンなども、やってみれば便利であるのは間違いなく、運転免許も持っていなければ就職もままならないのは事実です。
正月から大型商業施設に出掛けるのも何かを求めて行くのでしょうか。地元の商店街を敬遠するのは、生活必需品を買い求める以外には楽しみがないからでしょう。
それに対して、大型店は見るだけで楽しく、室内でウインドーショッピングが出来ます。買っても買わなくても、長い時間いても駐車場は無料。飲食店も多様…小さい子どもがいる家庭などには、やはり便利なスペースなのは違いないのです。(今のところ私はあまり好みではありませんが…)
既存の商店街も、そんな風に行って楽しめるスペースの創作が必要でしょう。駐車場さえないのはやはり致命的。分かってはいるが、今更どうしようもないかも知れませんが、それでも工夫の一つくらいは考えて欲しいものです。
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◆1月6日/宝くじの未換金はどこへ行く
庶民のささやかな楽しみの一つに、宝くじがあります。結果が分かればただの紙クズですが、抽選前までは当たった時の使い道など考えて、しばしの夢を見ることが出来るのです。ジャンボ宝くじなどはいくら位の売上があるのでしょうか?売上の何%が賞金として還元されているのでしょう。
この数年、佐賀県は宝くじの売上より支払金が多い唯一の県らしいのです。1等賞の確立が販売枚数に対して高い訳ですが、やはり宝当神社のおかげか……。昨年年末のジャンボも、伊万里市の売り場から1枚出ているらしい。(残念ながら、今回は佐賀駅前の西友からは出なかったが、何しろすごい行列でした。)
ところでよく聞くのが、1等や2等賞金が換金されないのが、毎月数億円で年間にすれば100億円ほどもあるとか無いとか…。全くとんでもない事ですが、逆に本当なのかと思ってしまいます。
見過ごしや番号確認の怠慢、少額の換金が面倒くさいから、さらに売れ残りから当選番号が出る場合もあるのでしょう。しかし全く勿体無いとはこの事ですね。
それでは、換金されない賞金はどこへ行くのか。何だか国に入りそうな雰囲気もあるし、銀行に戻るような気もします。その真実は、発行元になっている地方自治体、47の各都道府県及び政令指定都市となっているらしいのです。宝くじは政府発行ではないんですね。
各自治体にとっては密かに感謝しているかも知れませんが、果たしてその使い道を公表しているのかは不明。まさかとは思いますが、お手盛り費用になっているのじゃないでしょうね。収入と支出の報告の際に、宝くじ未換金の歳入…などと言う項目は聞いたことがありませんが。
宝くじの未換金分は、それこそ善意銀行やユニセフ等の慈善団体に寄付でもするほうが余程有意義でしょうけどね。買わなければ当たらないけど、買っても当たらない人間のひがみですかね!
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◆1月10日/火星に住む可能性?
先日、米国NASAの『火星探査機・スピリット』から火星表面の写真が送信されてきた…との報道がありました。赤土のような色で平に近い表面は、その昔、空気とか風とか水とかに影響された地形ではないかと予想されています。地球のような流動的な活動を終えた古い惑星の感じを受けます。
もちろん、太陽系は全体としてほぼ同時期に形成されたので、どの惑星が古いの…新しいの…とは言えないでしょう。
違いがあるとすれば、太陽からの距離、惑星自体の大きさ、形成途中の周辺環境からもたらされた物質の違い…などでそれぞれの個性が決まっていったと思われます。火星のサイズでは、地球のように安定した環境が続かなかったに違いありません。
ただ、地球の半分くらいの体積であっても、月よりはずっと大きいので、表面近くには大気があり、水が存在した事は十分考えられるようです。しかし、水があったから生命が存在したかどうかは疑問が残ります。
地球上だったら水と生命は結びつきますが、月や火星では他の条件が揃いにくい。ましてや、他の水星・木星・土星などにはありえません。わずかな可能性としては、むしろ火星より金星でしょうが、それも太陽に近くて可能性はゼロに近いのです。
将来的には、人口肥大した地球から脱出して、月や火星に居住可能な空間を作ることを目標としたプロジェクトも考えられているようです。
映画や空想小説では一足先に色々出てきていますが、そう言えば鉄腕アトムが、月のダイヤモンドを狙った悪人達を相手に活躍したような漫画を見た記憶があります。手塚治虫氏も大した作家であった事がよく分かります。
単純に考えて、地球と同様の環境を月や火星に作ることが出来れば、居住可能ではありましょう。一つの小都市ほどのスペースをすっぽりカバーするような巨大ドームなどで覆い、地球大気と同様の空気をその中に存在させれば…というイメージが出来ます。
勿論、そんな巨大なドームは地球上にも無いわけで、技術的にも不可能に違いありません。しかし、野球場くらいのドームをいくつも繋げればOKなのでは、と思わないでもないですが、やはりしばらくは空想画の世界からの進歩は無理でしょうね。
地球がいかに生命にとって恵まれた惑星環境であるかを、改めて思い知らされます。
作品名:2004年1 月、佐賀市近郊に大型商業施設が3ケ所も 作家名:上野倫五