「検食」だけではすまなかった
歯医者に行ってみた
年とるといろいろガタがくるものだが、先日、北海道の学会に出かけた時、奥歯が欠けた。
パーティの時、無理にステーキを噛んだせいだろう。
しばらく気になっていたが、放っていた。
そのうち新しい歯が生えてくるかもしれないと思ったが、その気配がないので、病院内の歯科の部長に診察を依頼した。
歯医者は好きな人も稀にいるが、私は嫌いだ。
臆病なので、ヤスリで削られるのを想像するだけで震えがくる。
しかし、もう歳だ。いつまで自分の歯でご飯が食べられるか分からない。
一日でも長く自分の歯でご飯が食べたいと思った私は、思い切って歯科を受診した。
作品名:「検食」だけではすまなかった 作家名:ヤブ田玄白