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2002年8 月・9月、小泉首相が北朝鮮と交渉した頃

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さて、先の大相撲秋場所で貴乃花が見事な復活を果たしました。以前も書きましたが、昨年の夏場所での武蔵丸との優勝決定戦に勝った時の貴乃花の顔は、まさに鬼の形相でした。小泉首相に「感動した!」と言わせたあの時です。
 
しかし、今場所の貴乃花の顔は至って普通でした。むしろ開き直って平静だったようにも見えました。大きなブランクがあったにも拘わらず、「心が充実していた」に違いない。勿論、積み上げた技と力は充分で第一人者なのは間違いありませんが、それを発揮できるかどうかは 「心」にかかっているのでしょう。
 
我々の日常生活でも、プレッシャーがかかる時は必ずあります。仕事でも趣味でも金銭的なことでも、そして人間関係でも…。ノホホンと乗り切れればそれに越したことはないのですが、何と言っても小市民の我々には小さなことにも気がとがめる時も多いと思います。
 
大いなる自信に裏付けられた技量・知識を持ち合わせていない人は、それだけで不勉強のツケが回ってくることになるようです。
 
昔の武士は、相手の目を見て、戦わずして優劣を感じたと言います。剣術・柔術の達人の相手を射抜くような鋭い眼光は、その秘めたる力を表していました。
 
同じ修業をしている者にとってはお互いに分かったのでしょう。「心眼」で威嚇出来たのです。そして、そこに訓練された技と、それに伴う健康体が揃ってはじめて強豪と呼ばれる武士が存在したのでしょう。
 
現在では、スポーツ選手に当てはめると分かりやすいのですが、一般人にはなかなかそんな人はいません。道を極めた「匠」と呼ばれる人もいますが、それもやはり内容とレベルによるでしょう。
 
その立ち振る舞いだけで存在感を与える人は稀有な存在です。今更そんな風になれるとは思いませんが、そんなことに気付いてきたのは自分が次第に歳をとってきた証拠かも知れないですね。