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ヤブ田玄白
ヤブ田玄白
novelistID. 32390
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看護師ロボット

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 お昼に職員食堂に行くと、ふだんの日とはメニューが違っていた。
私の好きな「冷やし中華」がない。
「院長」だと言って特別用意させようと思ったが、信用されない恐れがあるので諦めた。

やむを得ず450円の牛丼にしたが、値段が高いうえに、味も「吉野家」に比べると劣っている。
いかに日曜日とはいっても食事は重要な問題だ。
院内感染対策と同等に、早急な改善が望まれる。

 自室に戻って、当直日誌を読んだ。
日誌には、数日前の当直の時、夜中の3時に、救急外来の患者さんのクレームを処理するために叩き起こされた某医師の怒りの声が詳細に記録されていた。
事実を淡々と書いたつもりらしいが、悔しさが行間ににじみ出ていた。
運が悪かったとしか言いようがない。心から同情する。

 今日はそういうクレーマーが来ないことを祈る。
引継ぎまであと一時間、それまで運はもつだろうか?
お天気のほうはもちそうである。

作品名:看護師ロボット 作家名:ヤブ田玄白