小説が読める!投稿できる!小説家(novelist)の小説投稿コミュニティ!

二次創作小説 https://2.novelist.jp/ | 官能小説 https://r18.novelist.jp/
オンライン小説投稿サイト「novelist.jp(ノベリスト・ジェイピー)」
ヤブ田玄白
ヤブ田玄白
novelistID. 32390
新規ユーザー登録
E-MAIL
PASSWORD
次回から自動でログイン

 

作品詳細に戻る

 

看護師ロボット

INDEX|51ページ/116ページ|

次のページ前のページ
 

 日曜日の午前中は、平日にくらべると、静かでのんびりした趣がある。
しかし油断は禁物だ。
数百人の患者さんが入院しているから、一人ぐらいは変わった人もいるだろう。
職員の手薄な日曜日を狙って、脱走を企てる人もいるかもしれない。

 救急外来の前を通ると、日曜日なのに人があふれていた。
私が今日当直だという事を知っているのだろうか。
日曜日もキビキビ立ち働く私に声援を送りたいのかもしれない。

 十時ごろ、看護師長と病棟を巡回した。
巡回の途中で看護師長のPHSが鳴った。
患者さんが亡くなったため、霊安室にお焼香に行くのだ。
病院では人が亡くなるのは日常的な出来事である。
私も香典を持ってお参りに行きたいところだったが、今日の日当がなくなるので止めた。
作品名:看護師ロボット 作家名:ヤブ田玄白