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亨利(ヘンリー)
亨利(ヘンリー)
novelistID. 60014
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EMIRI 7 言い訳を考えておきます

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「それ知ってる人の方が少ないと思います!」
「あのF15イーグルだって、日本で製造してたんだよ」
「へえ!? 車の海外生産みたいなことしてるんですね!」
恵美莉はまた、遠くで旋回する戦闘機を見た。
「でも機密だらけのブラックボックスってのがあって、同じイーグル戦闘機でも、日本のF15Jと韓国のF15Kじゃ、性能が全然違うんだよ」
「同じ飛行機で性能が違ったら、そんなの売れるんですか?」
恵美莉はまたヒデキを見て、ようやく落ち着いた声で質問した。彼はそれでもまだ、カメラを構えたままである。
「ああ。F15は世界中の空軍が採用してる超ベストセラー戦闘機なんだ。初飛行から今まで約50年間、ただの1機も撃墜されてないんだから」
「え? めっちゃ強いじゃないですか! 逆に戦争がそんなに無いってことかしら?」
「いいや、何度も実戦投入されて来たんだけど、本当に優秀な戦闘機なんだ」
「アメリカの技術ってスゴいんですね」
恵美莉はもう、説明するヒデキから目を離せなくなっていた。
「最近じゃF22ラプターってのが、そのF15を十機以上まとめて撃墜する能力があるって言われてるから、さらに進んでるよ」
「へえ!? それも今日、見られますか?」
「ラプターは自衛隊にはないんだよ。でも、それより新しいF35ライトニングⅡなら、今日飛んでくれると思う」
「うわぁ♡ 楽しみ~」
期待で満面の笑みになる恵美莉。
「ははは、女子なのに珍しいね」
ヒデキもようやくファインダーから目を離し、横目で恵美莉を見た。
「スッゴ楽しいです! でも本当に戦闘機に詳しいんですね」
恵美莉はヒデキの横顔を見て話しながら、彼の左腕に自分の右手を添えて肩を寄せた。