第五話 くらしの中で
晴れない日常 その1
去年の七月に一回目のコロナワクチンを接種した。
接種することが決まってから当日までずっと怯えていた。お任せ申請で市が決めて来た予定日を血圧が高かったのでキャンセルし、少し落ち着いた時点で再申請をした。
二回目のワクチンの時は会場の様子もわかり医療従事者の管理の元で接種されることにも安心していた。
三回目はファイザーからモデルナに替わって市から申請用紙が送られてきた。
QRコードから申請ができるようになって簡単に申請することができたのも安心した理由の一つだった。
インターネットにはかなり慣れていたもののQRコードだけはできなくてインストールもしていなかった。とても便利なものだと知って他のことでも使って楽しんでいる昨今だ。
作品名:第五話 くらしの中で 作家名:笹峰霧子