第五話 くらしの中で
その3
つい最近詩の投稿サイトで群を抜いて巧い詩を書く方とお近づきになり、投稿サイトがつながらないハプニングが起きたことをきっかけに、お互いのメールアドレスでメールをすることになった。
私は詩はうまくないので、詩のブログはBGMとしてyou tubeから選曲したものを自動演奏ができるタグを挿入して貼っている。
これまで十数年読ませていただいている詩人さんは恋愛詩を書かれていて、最近は若いアーティストの方々の作曲と歌をコラボしてyou tubeにアップされている。
今回巡り合った方の詩の形式は主に哲学や洋書の詩を基に書かれている。
少しでも彼の詩を理解したいので、愛読されているという「ヘッセ詩集」をネット購入した。新しいことに挑戦するには、新しい人との出会いがきっかけになることが多々ある。
何も知らなかったネットの世界に入り、創作をするようになって十数年経ったが、数えきれない人との出会いで触発され、詩や俳句を作るようになった。
会うは別れの始めというが、沢山の創作者と知り合い、その人たちの中にはいつの間にか見えなくなった人も多い。メールで個人的に近しくなっても話している内に自分とは合わないと思い、別れも経験した。
リアルでも同じことがいえるが、お互いがピンポンできる状態での付き合いが必要だ。一方的にどんどんアプローチされてやむをえずきつい言葉で縁を切った人もいる。
大切に思う人との交流を続けたいなら、相手の状況を細かく配慮し、決して自分勝手なアプローチをしてはいけない。
完
作品名:第五話 くらしの中で 作家名:笹峰霧子