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第五話 くらしの中で

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その6



私はこれまでブログで詩を書いて来たが、ブログに書く詩は自己満足だから巧くなくても良い。興味を持たれなければアクセスが少ないだけだ。

最近以前入会していた詩や俳句、短歌、その他を投稿できるサイトに再登録した。以前入会したときは、俳句を出すと必ず文法の間違いをくどくど指摘してきたり、その主の名前を一字間違えた時しつこく責められたりもした。投稿の都度そういう書き込みをされるのが鬱陶しいので退会した。
二回も退会した理由はそのことだった。

今回三度目に入会したら、その難儀な主は出てこなかった。
その代わり投稿作品につくポイントが実に少ない。私だけでなくどの作品もごくわずかしかついていない。投稿はしても他人の作品は読まない人が多くなったということだろう。

私にも投稿の度にいくつかのポイントが付いていたが、今回は5までポイントがつくことは滅多にない。
ところが私がとても気に入っている詩人さんの詩に毎回コメントを書いていたら、先方の方も私の投稿にポイントを入れて下さるようになった。
私は俳句とたまに詩を投稿しているが、数個のポイントがつくのが精一杯というところ。

決まった人から必ずポイントを入れてもらえて、たまにコメントを書いてもらえるのはうれしいことだ。他の人もたまに入れてもらうので、お返しに詩が巧くなくてもポイントを入れる。
人との繋がりがなければポイントが付かないというおかしな現象が起きている。

軽い気持ちで入会した詩のサイトだが、今は一番楽しみな場所となった。
自分はとても付いていけないと思う作品の投稿者が居るサイトはやりがいがあるものだ。

こんなことをしながら毎日が過ぎて行き、家族に心配事がなければ独りでもしっかりと暮らせる。

作品名:第五話 くらしの中で 作家名:笹峰霧子