第五話 くらしの中で
その3
一年ほど前に海外駐在員である娘との万が一の時の連絡先としてツィッターに登録した。娘はフェイスブックに日常の出来事を書いているが、ツィッターにも同じ記事をたまに投稿している。
私はツィッターに文字を書くことはなく、海外向けの写真サイトにアップロードしたビッグサイズの写真だけをなるべく毎日投稿しているが、フォローする相手はほとんど詩を書いている人だ。
現代詩フォーラムに再入会したことは前にも触れたが、一時賑わっていた頃に投稿しておられて詩集も出されている詩人さんのページが残っていた。
そのお名前をクリックして自己紹介の欄を見たら、ツィッターのURLが貼ってあった。
ツィッターのその方のページを開けてフォローさせてもらった。
大概のプロ並みの詩人さんはツィッターに登録されているようだ。
詩人さんをフォローするとほとんどの方はフォロー返しをしてくださる。
ツィッターは登録者の範囲がフェイスブックより広いので、色々なジャンルの方をフォローできるが、いわゆる世に名前が出ている人はフォロワーも多いせいかフォロー返しはしてこない。
私は現代詩フォーラムでは色々なHNで再入会しているので、誰も私の実名や本来のHNを知らない。フェイスブックでは本名で登録することが条件なのでローマ字か日本語の本名で表示されている。
フェイスブックに登録する意味は親族とか友人との連絡が主で、私も娘や友達の近況を知るのに都合が良い。それに世界中無料で電話やビデオチャット、メッセージができる。いわば通信手段として役に立つSNSだ。
ツィッターは個人的な記事を書いてあるものはほとんどなくて、詩人なら出版した詩集を紹介してあるので知識として役に立つ。ジャンル別で知りたいことがあればツィッターに登録すると広い知識が得られる便利なSNSだ。
完
作品名:第五話 くらしの中で 作家名:笹峰霧子