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ヤブ田玄白
ヤブ田玄白
novelistID. 32390
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「珍獣姉妹」なのか

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1月最後の日曜日




 日曜日はコンビニの日。母の見舞いの日。プリンの日である。

 先日、姉から珍しいプリン(ジャージー牛乳プリン)がきたので、それを持っていこうかと思った。
でも、食べつけないものを食べて、「モーモー」と鳴かれても困るので、止めた。

 いつものコンビニでプリン(栗原さんちの、おすそわけ。あなたと食べたいカスタードプリン)を買った。

 これならいつも食べているから安心だ。食べても「モーモー」と鳴かないだろう。
(注:ジャージー牛乳とは、イギリス領ジャージー島で飼育された牛の牛乳。ホルスタインの牛乳に比べて、希少であり、味も濃くおいしいと言われている。日本では岡山県などで飼育され、乳製品が作られている)

「オハヨー」と声をかけると、目を覚ました。
ボーっとしていたが、袋からプリンを出して見せると、ちょっと目がはっきりした。

 さっそくスプーンで食べさせる。
今日は珍しく、小さな声だが「オイシイ」と言った。
「そうか、オイシイね」私も嬉しくなって答えた。
作品名:「珍獣姉妹」なのか 作家名:ヤブ田玄白