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ヤブ田玄白
ヤブ田玄白
novelistID. 32390
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「珍獣姉妹」なのか

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「そうですね。今の税制ですと、相続税ギリギリというところですね。」
〈意外に少ない。オレオレ詐欺に引っかかったんじゃないだろうか?〉

「そのほか、絵や骨董品がなければ、計算は難しくないですよ。ヤブ田先生のところは、ご兄姉皆、仲がよろしいでしょうから、問題は起きないと思いますけど」

「そうですか。ありがとうございました。世の中ではよく、相続は争族なんて言いますからね」
私はどこかで聞いたことのある言葉を、知ったかぶりに言った。(彼女は微笑んでいたが、ヤブ田も意外に物知りだと見直しただろうか?)

 調子に乗って私は言った。
「もう一つお聞きしたいことがあるんですけど」
作品名:「珍獣姉妹」なのか 作家名:ヤブ田玄白