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亨利(ヘンリー)
亨利(ヘンリー)
novelistID. 60014
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続 神ってる(Aino SPINOFF 2)

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其の⑮ 理屈は通る



 私は冷蔵庫を開けた。
「あ、あ、だめ!」
愛音が突然叫んだ。すぐそばで発せられたその大声に、私は驚いて止まった。
「ごめん!」
ここは愛音の自宅だ。私が勝手に冷蔵庫を開けてもいいものかどうかの配慮が必要だったな。
「勝手に開けんといてよ」
「お茶か何か飲みたかっただけ」
「冷蔵庫の中は生活感丸出しだから、見られたくないんよぅ」
愛音が私の実の娘であることは間違いないと思う。だからと言って、何も遠慮がいらない家族というわけでもないのだ。
 愛音がそのドアを閉めた。ちょっと中腰で私を見ながら、
「お茶入れてあげるし、あっちで待ってて」
そう言って私を居間の方に追いやってから、再び中からペットボトルを取り出した。でも先ほどドアを開けた一瞬、私は冷蔵庫の中に不可解なものを見てしまった。
「器が3個、冷やしてあったな」
どんぶりと皿などが3つ、空の状態で並べてあるのが見えたのだ。
(何か冷たい料理でも作る準備かな?)こう思ったのだが、愛音は、
「あぁ~ん。もう。やっぱり見られたぁ」
なぜそれを見られたらダメなのか解らない。
「それ、どうするつもりなの?」←空の器を冷やしている理由を訊ねている。
「このままぁ」←器の状態をどうするか答えている。
「何もしないのに入れてるの?」
「だって~、この方が便利じゃん」
「どうして?」
「どうせまた使うんだし」
「冷蔵庫で使う?」
「ちがう、置いてるだけ」
「なんで冷蔵庫の中に置いとくの?」
「・・・・・・洗うのめんどいから」
洗ってなかったのか!? つまり一度使用した食器を洗うのが面倒くさいから、冷蔵庫に入れておけば腐敗せず、次そのまま使えるってこと?
「おいおい、それはおかしいぞ。ちゃんと洗うべきだって」
「でも、食べかけが残ってたら冷蔵庫に入れて、次もまたそのまま食べられるよ。同じことじゃない?」
確かにその通りだ。
 私にはこんな発想なかったけど、この時、ズボラ人間の奥義を目撃した。