「オオカミ婆ちゃん」なのか
その後14人の方が来たけれど、特に印象に残らなかった。
この辺の人々は純朴なようで、余計なことは言わないし、私の言う事を「そうですか、ハイハイ」と素直に聞いてくれる。
ことを荒立てるのを好まない風土なのかもしれない。
午後仕事が終わって、ロッカーで着替えしようと思って扉に触れたとき、「パチッ」という音がして、指先に痛みが走った。
静電気である。
私はふだんから慎重であまり問題を起こさない人間だが、電気は時々起こす。
ネットで調べると、冬の気温、乾燥のほかに、栄養状態の悪い人、ストレスの多い人が起こしやすいとあった。
どれも当てはまっているので悔しかった。
一日、寒さと尿のことで終始したようだ。
令和4年、何か明るい話題はないのだろうか。
作品名:「オオカミ婆ちゃん」なのか 作家名:ヤブ田玄白