「オオカミ婆ちゃん」なのか
母の頭の中にある息子のイメージは、今の私とは違うのかもしれない。
もしかすると、母の中の息子は小さいころの私のままなのかもしれない。
そうならば、今母の目の前にいる年取った男は息子とは別人である。
先日来た時にも私を誰だかわからなかった(『今年も暮れる』参照)。
年が明けたら状況も変わるかと思ったが、そうではなかった。(私をプリンをくれるおじさんと思っているのだろう)
寂しいようなおかしいような気持ちだった。
「また来るね」と言い残して、病室を出た。
帰り、昼飯用に、マックで普通のハンバーガーを2個買った。2個で220円である。
1個は昼用、もう1個は猫用ではなく、私の3時のおやつ用だ。
マックのハンバーガーは私の好物の一つである。
理由:コスパがいい。味が悪くない。食べるとき手が汚れない。
作品名:「オオカミ婆ちゃん」なのか 作家名:ヤブ田玄白