ドクターヤブ田の、血液型大研究
ところで、もし男性の血液型がOでなかったら、彼女は何と答えたのだろう?
「Aなんです」という答だったら、
「アラ、うれしい! 私と同じだわ。貴方も素敵な人ネ」と喜んだろうか。
「Bなんです」という返事だったら、彼女は困っただろう。
「貴方がB? それはおかしいワ。検査の間違いじゃない?
私の知ってる病院で再検査してもらったら?」と言ったかもしれない。
もし、「ABなんです」という答だったら彼女は何と言ったか、私はぜひ知りたい。
「ソー、ABなの!今まで一度だけABの人に会ったことがあるけど、その人はとってもハンサムで、素敵なドクターだったワ」と目を輝かせたことだろう。
と思っているうち、私は眠ってしまったらしい。
気がつくと、名古屋を過ぎて、3人はすでに列車を降りていた。
作品名:ドクターヤブ田の、血液型大研究 作家名:ヤブ田玄白