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ヤブ田玄白
ヤブ田玄白
novelistID. 32390
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ドクターヤブ田の、血液型大研究

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第1話-Aの女性が三人集まれば



 昨年の暮れ、都心の本屋に行った。地下街のレストランで昼食をとっていると、隣のボックスに女性の三人連れが腰をおろした。
まもなく血液型の話になった。一番年上の上司らしい女性が口火を切った。

「あなた何型?」
「Aです」と若い部下らしい女性が答えた。

「ソウ! あなた几帳面なのネ」と上司は目を細めた。
「イエー。そうでもないですヨ」と部下。

上司はもう一人の部下に「あなたは?」と聞いた。
「ハイ。私もAです」
「アラ、ソウなの。私もAなのヨ。偶然ネ」と満更でもなさそうな顔だった。

上司は、若いほうの部下に
「ところで彼は何型なの?」
「Bなんです」
「ソウ。Bは大変でしょ」
「そうなんです。時々ワケのわかんないことするんですヨ」 
「ソウなのよネ。でもAの男よりはいいわヨ。男のAはこまかくて、もっと大変なんだから」
二人の部下は「ソウ、ソウ」とうなづいていた。
「わたしもいろんな男と付き合ったけど、結局Oが一番無難だったワ。優しくしてくれたし」と上司は得意げだった。
部下たちは「ソウですね。Oは、ゆったりしてるっていうか、あまり無理なこと言わないし、一番いいワ」

と、ここまではどこかで聞いたことのある話の流れだった。
ただ、ABが出てこない。〈ABはどうしたんだ。またABは無視されるのか〉私は不満だった。
しかし、驚くべきことに、上司はこう言った。