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ヤブ田玄白
ヤブ田玄白
novelistID. 32390
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ドクター・ヤブ田の、夢よもう一度

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寒いのはごめんだ 1 




 今朝、寒かった。
6時半に起きたが、たぶん気温はマイナスだったろう。
ワイシャツの上にトレーナーを羽織って、いつものように体操したが、体の芯が冷えていた。コンビニのおにぎり2個とお惣菜を食べ、猫に挨拶して出かけた。

 毎月2回、電車に乗って出かけるのである。
出かけるといっても、温泉に行くのではない。田舎町の病院に、人間ドックの診療に行くのだ。

 外はしんしんとして背筋がぞくぞく凍るようだった。
車内は、都心とは逆方向なので空いていた。そのせいか、暖房が十分でないようで、混雑している電車が羨ましかった。

 駅を三つぐらい過ぎると、トイレに行きたくなった。〈しまった。急いでいたのでトイレに行くのを忘れていた。終点までもつかなあ〉
終点まで1時間ぐらいかかるのだ。春や秋口には山々の緑や紅葉を楽しみに出かけられるが、この季節は辛い。特に今日のような日はまいってしまう。
それにトイレの心配まで加わった。

 電車は北へと向かっているのだ。北海道ほどではないが、私の家に比べてはるかに寒い。沖縄の人が羨ましかった。