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蜘蛛の糸

ぼくがきみに求めるもの
きみがぼくに求めるもの
ぼくが君に与えられるもの
君がぼくに与えられるもの
年齢や境遇の違い
許せないもの
許せられるもの
価値観の違い
すこしづつ
それらは
君と僕の距離を遠ざけていく

蜘蛛の糸を垂らしたのは
ぼくだと思いながら
その糸にしがみついているのは
ぼくなのかも知れない
君からのメールが届かない日には
ぼくは君との別れを感じる
寂しさを感じる
老いとは日に日に
悦びを失い
喜びも失い
寂しさが増すものなのか
と思う