コーピングのすすめ(おしゃべりさんのひとり言 その76)
目標を達成するって意味では、ビジネスに置き換えてみても同じことが言える。
今、僕の事業部を100人にしようと思う。5人でスタートして、この10年で、50人余りにまで事業拡大してきたから、あと2年で100人にしたい。
達成するために、した方がいいと思うことを100個書いて、少しずつそれをこなしている。
僕はその後数年で定年退職だけど、この会社はその後5年間は籍を置いとけるんだ。
そんな先輩も多い。でも皆、給料が半分になったってこぼしてる。
そうなることくらい初めから分かってたのに、何も変えようとせず、それに甘んじるんだよな。
僕はそんなの嫌。絶対に今の給与水準のまま残りたい。
だから、それに十分見合うものを作り上げて退職期を迎えれば、役員として残れるはず。
もしそうならなかったら、自分でまた新しい事業を立ち上げても、やることは同じ。
こんな話を部下によくするんだけど、同年代の同僚は皆諦めていて、会社って箱の中でおとなしくしているだけ。
30代の若手管理職はこれからって時だから、僕のプランに同意するけど、20年後にも同じように首を縦に振っていられるのは何人いるだろう?
僕がそうなれたのは、目標が明確だから、毎日チャンスを探してるから、この瞬間もそう。
それが当り前になって、ギラギラしてても疲れないから。
そうなると、いい話がいっぱい来るし、手伝いたいって人がいっぱい現れるし、何をやってもうまく事が進むんだ。
じゃ、反対に物事がうまく行かない人へアドバイス。
実はこれもうまく行くアドバイスと同じなんだけど。
うまくいかないで悩んだり、落ち込んだり、やる気が出なかったりした場合の解消法だよ。
まず、ストレス解消法を100個リストアップする。
散歩する。犬を抱く。花に水をやる。など何でもいい。
ストレス解消法がたくさんあるという意識を持つことが大事。
実際にストレスを感じた時に、そのストレス解消法を一つ選んで実践してみる。
僕なら、車を運転しながら大声で歌う。(←見られると恥ずかしいけどね。安全運転は忘れずに)
完全に気が晴れなければ、また別の解消法を試す。
夜でも公園に出かけて、バスケットゴールでシュートを打ちまくる。(←入らないと余計ストレスになるから、5回連続で入ればOKとか目標を決めて没頭する)
そして、どの解消法で何割解消できたかを記録しておく。
それを繰り返すうちに、自分に合った解消法が見つかる。
どのようなストレスの場合には、どの解消法が適しているかも判るようになる。
そのうちにストレスを感じても、すぐに解消できる自信がつく。
その自信で、ストレスそのものに強くなり、ちょっとやそっとでは崩れない精神力が育つ。
何もしないでただ我慢するって人多いけど、それは一番ダメ。行動出来る自分を取り戻さなきゃ。
こういうやり方を『コーピング』って言うんだ。
『対処する』とかって意味だけど、闇雲にやるんじゃなくて、物事を1から10まで関連付けて考えて、前進してるって実感し続けることで、何でも出来るようになるんだ。
これを知ってれば、人にアドバイスする時も、順序立てて筋道を示してあげられるでしょ。
このことを同僚に話したら、成功者の手引本で読んだって言ってた。
ゲームプランは知ってるんだ。でも実践してないらしい。
僕の周りで成功してる人たちは、当たり前のように実践してるんだけどな。
・まず大事なことを100個書き出す。
・簡単なことから次につながる様に順に行動する。
・一つひとつを達成して、進歩してるって実感を持つ。
それがあなたのゴールにつながっているって解っていれば・・・
人生で世界的に有名になるような大成功者には、また別の要因があるんだろうけど、僕らがちょっと上を目指す程度なら、このノウハウがすごく有効だと思う。
今から初めても、遅いなんてことは世の中にないから、こういう考え方を取り入れて人生大逆転してみようよ。
「も〜ういいかい?」
「まだまだだよ!」
つづく
作品名:コーピングのすすめ(おしゃべりさんのひとり言 その76) 作家名:亨利(ヘンリー)