Evasion 1巻 和洋折衷『妖』幻想譚
「そういうことだね」
菰野もふわりと口元で微笑み、久居の意見に同意を示した。
二人の答えに、リルは驚いた。
フリーはいつも厳しく叱りつけてくるタイプだったので、謝った時にも、やはり叱られたことしかなかった。
菰野と久居は、過ぎた事で、さらに今反省しているのなら、それ以上言う必要はない。という考えようだ。
あたたかな眼差しの二人に、リルはただ一生懸命頷いた。
「う、うんっ、気を付ける……っ」
作品名:Evasion 1巻 和洋折衷『妖』幻想譚 作家名:弓屋 晶都