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狐鬼 第二章

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肩から下ろす、犬用旅行鞄を置く也(なり)

上部部分を開(あ)け広げた瞬間、奴 (しゃこ)が勢い良く飛び出る
すずめの其の腕に(両)前足を置いて後ろ足のみで立つ様(さま)を

「上手上手♪」

と、褒め捲(まく)る
何時かのすずめと奴 (しゃこ)の情景が思い出される

其れ如(ごと)きで褒められるのなら
御前 (すずめ)は俺を何(ど)れだけ褒めてくれるんだ?


何時かは恥じた
何時かは恥じたが

「今」は如何(どう)なのだろう

作品名:狐鬼 第二章 作家名:七星瓢虫