第四話 くらしの中で
人生は様変わりしながら過ぎてゆく その一
コロナワクチンファイザーを二回終えて多少は気分的なゆとりができた。
しかし、最近生活面や身体面で大きな変化が起きようとしているのを感じている。
つい最近のことであるが、楽しみにラインのメールをしていた年の若い人が食道癌で亡くなった。
これまで20年ほど、様々なSNSでの数多の人との親しい繋がりがあったが、、
現在彼らはそれぞれの道へ進み、或る人はブログを書き、又実名登録のフェイスブックへと去っていったが、フェイスブックに登録している僅かの人とは繋がりがあり交信が可能だ。
私にとってリアルとバーチャルが入り交じっているフェイスブックでは、近場の知り合いはリアルでもあり半バーチャルでもある。
友達と電話で話していると、霧子さん沢山の人とのお付き合いがあるのねと驚かれもするが、実をいうと日常的に顔を合わせて話しをするのは近所の一老女だけ、たまに友人と会う程度の暮らしをしている。
それほど現在の世の中はコンピュータネットワークが普及し、どちらも同じほどの必要性があるように思う。
顔を知らなくても心は通じる。
やたら心もなく顔を合わせてにたにた笑い合っているというのも気味の悪いことで、真摯な一本の心の糸で繫がることこそ大いなる癒しと敬愛の情を覚えるのである。
作品名:第四話 くらしの中で 作家名:笹峰霧子