六人の住人【完結】
この小説は、「実録多重人格小説」と銘打っていました。そして、統合がなされて、私は今、自分の環境を素直に見つめ、少しずつ幸福を知り始めています。
夫が支えてくれている事。前から心配してくれていた親戚を、やっと安心させてあげられた事。私はもう、「死にたい」とは願っていない事。
これから私が、多重人格を引き起こす根っこになっていた、「PTSD」もすべて乗り越えられるかは分かりません。
現在もカウンセリングでは、トラウマを除く治療を続けています。
でも、私は日々に安心を覚え、もう嵐のような悲しみには晒されていません。
ですから、この小説を“ハッピーエンド”と言い切る事が出来ます。
もしかしたら、何かあればまた続きを書くかもしれませんが、今はここまでで、この小説は終わりにしたいと思います。
皆さま、ここまでお読み頂きまして、本当に有難うございました。
本当に、落ち込んだやさぐれ者の独り言のような小説をお読み頂きましたのは、有難い事です。
またいつか、どこかでお会い出来ますれば、光栄でございます。
それでは、これにて失礼致します。本当に、有難うございました。
End.