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「ほんのちょこっと街ある記」13/川崎、横浜、相模原、甲府、

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翌日の2日目は、中央線を利用して甲府市〜松本市〜長野市まで行くために早めの出発ですが、少しは相模原市を見ることにしました。その日は朝から小雨模様、JR橋本駅前付近には背が高いマンションが2棟あって、住宅地なのが分かります。
 
甲府方面に行くには八王子から中央線に乗るのですが、橋本駅から横浜線を逆方向に1駅戻ってJR相模原駅へ向かいました。相模原市の駅前ぐらいはちゃんと見なければ、せっかくの政令指定都市を訪れる目的が叶いません。
 
少しは都会的な姿を見たいと相模原駅で降りましたが、本当にごく普通のローカルな駅だったのです。あまりにローカルな駅で、普通はどこの駅にも一応は見かける観光案内所もなく、スマホナビで対応しました。
 
もしかしたら…との淡い期待もはかなく、商業的な活気も感じられなかったのは予想通りと言えば予想通り。駅前には多少のビル街はありましたが、それも寂しく、主にマンションが多く街並みも中くらいでした。
東京へ、横浜へ、川崎へ、ベッドタウンとしての立地は良さそうなので、人口が70万人超なのですね。

ふと思い出したのが、大きな都市に囲まれた同じような立地で、人口もあまり変わらなかった船橋市でした。千葉市への通り道だったとは言え駅周辺には活気があったのに対して、相模原市ではまるで感じなかった。
 
小雨の中を30分ほど歩いたのに、人通りの少なさも相まって余計にわびしく感じたかも知れませんね。もちろんそんなことは私の目線が勝手に見るだけで、相模原市の本来の評価に何の影響もありませんが…。
 
早めに引き上げて、横浜線でJR八王子駅へ、あらかじめ調べておいたのは「あずさ9号」です。八王子市も人口57万人を数えますが、ここには寄らずにおよそ15分の待ち合わせで特急電車に乗りました。
 
 
◆甲府市(人口 約19万人)
 
この日はそれこそ初め訪れる甲府市、松本市、そして長野市(2日目の宿泊地)まで中部地方を横断です。過去において、諏訪市を経由して富山市と金沢市に行ったことはありますが、それも45年以上も前の話です。
 
1年前に東海地方を巡った時に、その次は岐阜市から福井市を回って金沢市へ行こうかとも思いました。しかし、川崎市・相模原市の政令指定都市を優先するなら、やはり中部地方を横断する計画の方が先でした。
 
八王子駅から約1時間10分、途中の山地を越えたらすっかり雨もあがって甲府駅に着いた時は晴天でした。甲府市は人口約19万人と言うことですが、地図上では関東圏に入る山梨県は何故か人口が少ないですね。
 
神奈川県・静岡県と隣接しているのに、佐賀県の人口とほとんど変わらないのは、確かに意外な感じです。甲府駅に降り立った時は好天のせいもあってか、爽やかなイメージで予想よりも大きな街に見えました。
 
駅前の広場も広くレイアウトされ、駅前通りのビルなどの建物も19万人と言う人口以上の規模に見えました。人や車の流れはそれほど多くはありませんが、人口を考えたら街の姿はむしろ健闘していると感じさせます。
 
甲府駅の反対側に長さ100mほどの天井付2階通路があり、通路下広場では賑やかなイベントが開催中でした。イベント会場から出されていた音楽やMCの声を聴くだけで、街の勢いを感じさせます。
 
甲斐の国と言えば「武田信玄」、戦国時代最強の騎馬軍団を率いて、織田や徳川などを震撼させた武将です。あの信玄の堂々とした銅像が甲府駅の真横にドカンっと鎮座して、いかにも威風堂々の雰囲気があります。
 
甲府駅から50m真ん前に独立した観光案内所があり、そこのシニア女性が丁寧に街の案内をしてくれました。
◎駅の近くの甲府城は信玄とは関係ない… ◎街の中心はあっちの方向でデパートはあるが、街に人は少ない…
 
とりあえず街の中心と言われた方に行ってみましたが、確かに人通りは少なく商店街も静かです。それでも街そのものが何となく白っぽく感じられ、清潔なイメージがあったのはどうしてでしょうかね。
 
中心街の近くにあった市役所周辺の佇まいは、樹木なども含めて甲府市の品の良さを感じさせました。市役所の10階はぐるっと360度を見渡せる展望階になっていて、市全体の姿を楽しむことが出来ます。
 
展望ロビーから見ると人口19万人に見合った市街地のサイズでしたが、ゆったりした雰囲気がありました。その日は晴れていたのに少しモヤがかかっていたのか、本来は見えるはずの富士山が見えなかったのは残念。
 
信玄を祀る武田神社は甲府駅からは反対側にあり、寄っても良かったのですが、バスで15分ほどかかります。そろそろお昼になろうとしていた時間だったので、次の松本市までの予定を考えてやむなくパスしました。
 
今回の計画は中部地方の街々6市を巡ることですが、やはり訪れてみないと分からないのが都市の姿です。1番目に立ち寄った甲府市ですが、早くもこれから訪れるそれぞれの都市に対しての期待が膨らみました。