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「ほんのちょこっと街ある記」12/宇都宮、千葉、船橋

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【宇都宮市・千葉市・船橋市】令和1年6月?
 
◆宇都宮市(人口 約52万人)

さて、福島市に宿泊した後は、東京・新宿界隈を10年ぶりに確認しながら、次の宿泊予定の千葉市まで行くのですが、当然のこととして宇都宮市を経由しました。何せ北関東の中心都市としての存在感があります。

福島駅から宇都宮駅まで、今回の日程で初めて新幹線を利用、約160kmを40分ほどで行くことが出来ます。実は東北新幹線の電車にもスピードの差があって、各駅に止まる/時々止まる/ほとんど通過する…の差がありました。
 
私が乗車した新幹線は、中くらいの「時々止まる」に乗ってしまったようで、2回追い抜かれました。実際に乗るまでは全く意識していなかったと言うか、そこまでは調べていなかったのです。

そう言えば、九州から関西方面に行く時も「のぞみ」「ひかり」「こだま」等があり、停車駅が違います。東北新幹線の場合は「はやぶさ」「はやて」「やまびこ」等があるのを知らなかったので勉強になりました。 
 
さて宇都宮駅には9:00頃に到着、駅構内はラッシュが終わった時間だったのか、人出も多くはありません。宇都宮駅はある程度大きく、2階の改札口を出たら歩道が渡り廊下のように道の向こうまでかかっています。
 
歩道の下にはバスやタクシー乗り場があり、宇都宮市に限らずその風景は多くの都会地にある形です。歩道の上から見る駅前大通りは、さすがに人口約52万人だけあると感じさせるようなビル街がありました。   

やはり地方都市であっても50万人を超えると、このくらいの景観は欲しいと思わせます。政令指定都市以外で50万人超の人口を抱える都市は8都市しかなく、宇都宮市はそのうちの1つです。
 
駅前から延びる大きな通りをしばらく歩くうちに、市役所←左・右→県庁…の交差点があり、「ん?」…まあ単純に右と左、矢印の方向に行けば県庁と市役所に行ける訳で、とりあえず両方に行ってみました。
 
県庁に行く道路はやや狭いながらも、周辺の建物や街路樹も落ち着いた雰囲気です。どこか余裕を感じさせる官庁街のイメージがあって良いですね。
そこから引き返して、さっきの交差点を通り越して、今度は市役所方面に行ってみました。
 
こちらも狭い道路ながら、歩道には植栽に加えて時々鉢植えがぶら下がっており、おもてなし感があります。市役所に着いてみたら、「あらっ、さっき見た県庁の建物と同じ?」と思うほどイメージが同じなのです。
 
2つの建物は1kmほど離れてはいましたが、まるで意識して対面させたのでは…と思えるほどでした。偶然なのかどうか分かりませんが、もし対面させたのであれば粋なことするものですね。
 
更に街を見ながら大通りを迂回して駅周辺まで戻ってくるうちに、そろそろ3時間ほども経過しています。その日のうちに新宿を経由して千葉市まで行く予定にしていたので、午後からまた電車です。
 
その前に、宇都宮と言えば「宇都宮餃子」かな、と思いながら駅前の大衆的な店に入りました。浜松の時もそうでしたが、特にどこが違うと言うこともなく、餃子は餃子…食べてみれば同じでしょう。
 
自分は味オンチかな?などとも思いましたが、もしかしたら専門店などで食すれば良いかも知れませんね。まあ、別に食レポをする必要もないので、ビールを飲んでそこにあるものを食べれば、一応満足です。
 
 
◆千葉市(人口 約97万人)
 
宇都宮駅から乗ったJRの路線は「湘南新宿ライン」、数十年前にはその名称はありませんでした。新宿に直接行けたのですが、川口や赤羽などを経由しており、首都圏の交通網は本当にすごいですね。
 
さて新宿の高層ビル群、私が東京にいた当時は京王プラザホテルと三井三角ビルがあったくらいでした。都庁はまだなかった頃で、私の青春時代を彷彿とさせる慣れ親しんだ街としての思い出が多い所です。
 
東京(新宿など)にはこれからも訪れる機会が多いと思い、早めに千葉市へ向かうことにしました。東京周辺の街として、千葉県の県庁所在地であり政令指定都市でもあるので、新しい街並みが期待出来ます。
 
新宿駅から総武線利用で乗り換えは必要なく、秋葉原から錦糸町、亀戸、平井付近も懐かしい所です。電車からスカイツリーもしっかり見えて、浅草付近から見るのとは少し異なる下町風景だと思わせます。
 
千葉県に入ると、決して田舎ではないのに、やはり気のせいか景色から受けるイメージが変わってきます。埼玉県に行った時も何となく同じように感じたのですが、ただ神奈川県はそうでもないのは不思議ですね。
 
さて千葉駅に到着、確かに大きい駅かも知れませんが、第一印象は「ごちゃついている」でした。もしかしたら駅の敷地がそんなに広くもないのに、あれもこれも凝縮しているからかも知れません。
 
人の流れがスムーズではないように感じられて、何だか雑然と見えたのは気のせいではないと思います。まあ、他の大きな都市の駅でも人の流れは雑然としていますが、千葉駅は特に目立ったのでしょうか。
 
予約していたホテルは別のJR線(京葉線)の「千葉みなと駅」と言う駅のすぐ目の前でした。私が千葉に泊まった日が6月18日で、その日に新潟地方で震度6ほどの大きな地震が起きたのです。
 
飛行機の強行着陸、駅での災害アラーム、荒天の中を歩いた万代橋、私にとって新潟市は鬼門かも…。地震発生が1日ずれていたら新幹線も動かず、予定通りに千葉市までは来れなかったかも知れません。
 
さて、千葉みなと駅と隣接して「モノレールの始発駅」があり、市の中心部に向けて運行しています。実は千葉市にモノレールがあるとは知らなかったので、当然ながら驚きでした。
 
物珍しくもあり、早速「千葉マリーンズ」模様のモノレールに乗って千葉市の中心に向かいました。路面電車の代わりに土地の有効利用でモノレールを設置したのでしょうが、近未来的な風景です。
 
ぶら下がり型のモノレールが、ビルとビルの隙間を縫うように走るのは千葉市独特で、かなり面白い!但し、千葉駅にも乗り入れているのが恐らく後付けになった為か、駅の雑然さに拍車をかけています。
 
その雑然さとは裏腹に、駅前の大通りは道幅も歩道も広く、300mほど先の公園まで楽しく歩きました。何故なら頭上にはちらほらとモノレールが見えて、朝独特の明るい陽射しも気分を良くしてくれます。
 
街全体の規模から感じるイメージでは、人口100万人に届こうとする街にしてはやや迫力不足かも…。しかし人口減が進む北九州市などとは違い、恐らく近い将来に100万人に達するような勢いは感じます。
 
千葉県には、幕張やディズニーランドがある浦安など、他県から見れば羨ましい場所が多いのも確か。その中心となる千葉市は、東京からスムーズに行けることもあり、人口が漸増することが見込まれます。
 
ただ、今の千葉市の姿は開発のテンポが速いのか、落ち着いた街づくりが出来ていないように感じます。何となく街に「シットリ感」が不足しているように感じるのは仕方がないのでしょうかね。
 
これからの課題は「もう一度行こうかな!」と思わせる街の姿になれば良さそうですが、どうでしょう。