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「ほんのちょこっと街ある記」10/和歌山、京都、大阪

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【和歌山市・京都市・大阪市】平成31年1月
 
◆和歌山市(人口 約36万人)
 
全国の都道府県に関して、その県の具体的な内容は分からなくても、イメージは各人が持っています。私が持っている和歌山県の印象/御三家、紀ノ川、みかん、温暖、熊野古道、高野山、南朝、紀州梅…。
 
そんな中で「和歌山市」に限定すると、はたしてどんなイメージが湧くのでしょうか。関西圏では地味であまり目立たずに、大阪に隠れてしまっている印象なのが現状かも知れません。
 
今回、和歌山市へ行ったのはもちろん未経験の土地だったのですが、行きやすそうな街だと思ったからです。わざわざ行ってみよう…とまではならないまでも、関西に行く際には一度は寄ってみたい場所でした。
 
大阪から一本の電車で行けて便利だと思っていたので、新大阪駅から初めての和歌山市へ向かうことに。阪和線の通行量は都会地の電車の本数に近いと思っていたにもかかわらず、何故か特急が1時間に1本程度。
 
何しろ1本乗り遅れたら1時間待つと言う、何だかローカル線扱いだったのは意外でした。もちろんその他に電車はあるのでしょうが、思った以上に和歌山市までは遠く、やはり特急利用が賢明です。
 
新大阪駅から南紀方面行きの特急「くろしお」で1時間ほどかかったでしょうか、JR和歌山駅へ到着。4階建ての駅舎の上階には商店、駅を出てすぐ右手には地元百貨店でしょう、新しい感じの店舗があります。
 
駅前のロータリーには4〜5台のバスのほかに10台程度の乗用車が人待ちをしている様子が伺えました。ただ、人の動きが少なく静かなイメージだったので、やはりローカル感はぬぐえません。
 
そうは言っても人口が約36万人なので、都会ではないが田舎でもない…駅前にはもう少し賑わいが欲しい。駅の観光案内所で聞いたところ、JR駅から約3km先に「南海・和歌山市駅」があるとのことでした。
 
私の行動として、普通は駅のコインロッカーに荷物を預けて、一通り過ごしたらまた荷物を持ち出します。しかし今回の場合、その南海電鉄の和歌山市駅まで歩くことにしました。
 
もうJR和歌山駅には戻らないことになり、ゴロゴロとキャリーバッグを引きながら街並みを拝見です。駅から大通りをまっすぐ歩きましたが、交通量が多い訳でもなく、建物なども「それなりの街並み」でした。
 
大通りと交差する道路が広く感じられたのは良かったものの、特にどこと言って特徴を感じません。それでも和歌山と言う名称のなせる技なのか、どことなく歴史を感じさせるのは不思議ですね。
 
道路が広いことは、もしかしたらその街の文化度を表しているようにも思います。大都会の道路が狭い…なんてことはないし、人口4〜5万人の都市の道路が広いことも滅多にありません。
 
和歌山市の道路はそれなりに広いのに交通量もそれほど多くない、何だか贅沢な道幅のようにも見えました。そう考えれば、市の変遷は良く知りませんが、やはり大阪から南方面の要衝の場所と言うことが伺えます。
 
歩く途中に面白い形の12階建てのビルがあり、1〜4階までが斜めにせり出したようなビルが市役所でした。どうやら下層階には店舗が入っているようだったので、本来の市役所の業務は5階以上だったかも知れません。
 
そして「和歌山城」が市役所の目の前にあったのに、大阪までの帰り時間を考えて残念ながら寄りませんでした。徳川御三家の居城と言う位置付けのお城なのでしょうが、天守閣が小さくて迫力不足のように見えました。
 
実は後で和歌山市内地図を確認したら市役所から見て和歌山城の向こう側に和歌山県庁がありました。あらぁ、県庁まで見れば良かった…とは思いましたが、やはり大阪に帰る時間が気になっていたんですね。
 
本当の和歌山市内を見たことにはなりませんでしたが、それでも街のサイズや雰囲気は分かりました。2時間ほどの滞在に交通費を使って「なんか勿体ない」などと思われそうですが、いやそれでOKなのです。
 
南海・和歌山市駅は何だか古びた平屋の駅舎でしたが歴史を感じさせて、「昭和のにおい」がありました。それはそれで「趣がある駅」で、時々はアクセントになるこんな場所が必要なのです。
 
さてさて、南海電車を利用して新今宮駅でJR環状線に乗り換え、大坂駅へ戻ったのが夕暮れ時でした。大阪駅も久しぶりで、私の記憶にあった駅前の空間に比べても駅周辺の高層ビル街は目を見張るほど。

阪急や阪神の建物のイメージは残っていても、かなりの変遷ぶりで「大都会」そのものの姿です。宿泊は翌日の京都行きに便利なように、淀川をまたいだ十三(じゅうそう)のホテルに2泊です。何を思ったのか、よく知らないとは言え無謀にもその日は十三のホテルまで歩くことにしました。
 
ところがそれが大間違い!大阪駅の地下街を通ったのですが、初めて通る人にとってはまるで迷路!スマホの道案内を頼りに歩いてみたものの、何故かうまい具合に方向が分からないのには参りました。
 
淀川の広い橋を渡り終える頃にやっとホテル名のネオンが見えて、安堵したのが思い出になりました。やっぱり不慣れな地域に行くには、行き先が掲示してある交通機関に頼るのが良いようです。
 
 
◆京都市(人口 約147万人)
 
阪急電車は十三から3方向に出ているんですね、そこまでは調べていなかったので驚きでした。淀川には6路線の鉄橋がかかっており、JRと阪急かな…と思いましたが、全部阪急だったとはびっくり!
 
昔からの私のイメージとして、大阪から京都へ行くにはオーソドックスにJR利用で京都駅着です。京都まで阪急電車で行く経験がなかったので、自分としては新しい試みで私鉄利用も悪くありません。
 
ホテルを8:00頃出たのですが、ちょうど出勤時間と重なって、狭い阪急十三駅はラッシュ状態。大坂方面に行く電車は結構な混雑ぶりでしたが、私は京都行きの電車だったので普通に座れました。
 
阪急京都線の終点、やや古く地下駅になっている河原町駅から外に出るとアーケード街のど真ん中です。そこで市街地図を探したかったのですが、JR京都駅とは違い観光案内所が無かったようです。
 
5〜6分ほど歩くうちに、歩道沿いに近辺の案内地図の看板が立っていたのが役に立ちました。いくら適当に歩く街歩きとは言え、歩いて回る範囲にどんな施設があるか…出来れば認識が必要です。
 
京都の建物(ビル)は市の条例で高層建築は禁止…と言うことなのか、高い建物がありません。ほとんどが10階前後の建物がズラっと並び、それも年期が入っているビルが多くて逆に一種独特です。
 
さてさて、地図上では午前中に歩いて行ける「二条城」と「京都御所」を見ることにしました。日本のお城の中でも「城」の印象で思い浮かべる姿とどこか違う形の二条城は「平城(ひらじろ)の典型形」ですね。
 
最も有名な「大政奉還が行われた施設」と言うことで、ふと天皇の居所とのイメージを持たせます。しかし築城主は徳川家康になっているのに、何故普通のお城の形にはなっていないのか資料を確認です。