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ほんのちょこっと街ある記 3/名古屋、伊勢、奈良、神戸、姫路

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さて今回、翌日は同窓生13人と我が女房殿も一緒に姫路市まで移動、お目当ては「姫路城」です。
 
 
◆姫路市(人口約53万人)
 
初めて訪れましたが、姫路市は駅や駅前の規模など人口に見合うくらいの賑やかさはありました。姫路駅からまっすぐ見る方向に姫路城がわずかに見えて、なるほど姫路城が目玉なんだと思わせます。
 
駅周辺から姫路城に向かって歩く姫路市街は高い建物も少なく、しっとりとしたイメージがありました。喧騒感も感じられずに、何となく落ち着いた雰囲気は、人口が53万人もいるとは思えない街並みです。
 
活気ある兵庫県の中で、第2の人口を抱える都市としては静かな雰囲気が意外でした。好天のおかげもあって、街に明るさを感じたのは地理的にも好感度の高い地域だからでしょうか。
 
段々と近づく姫路城は平成の大改修が終了したばかりでもあり、世界遺産にふさわしい姿でした。白いお城「白鷺城」としてだけでなく、入場門から天守閣までの広い庭園も見て楽しい景色です。
 
しかし天守閣に入場した後が大変、何が大変と言って天守閣の上層までに至る階段が大混雑。昔ながらの階段を昇降するので、訪れた観光客の数に対応できずに最初から最後まで渋滞でした。
 
まあ、階段以外は各階の施設も昔ながらのお城の造りも、それなりに楽しめたことが収穫だったようです。姫路城の敷地だけを言うと、名古屋城の敷地を大きく超える規模に見えて驚きました。
 
一回りするなら歩いて1時間以上はかかるように思えます。更には私が見た限りでは熊本城の敷地に比べても広く、2倍近くはあるようにも見えました。
 
名古屋城は空襲で焼失したのですが、姫路城の案内によると姫路城は戦時中、何と黒く偽装したらしい。コールタールで染めた「わら縄の偽装網」を作り、三方の外壁につるしたと説明がありました。
 
その時の写真も掲示してあり、白いお城を目立たなくして、奇跡的に天守閣は戦禍から免れたとあります。
説明の中にはありませんでしたが、実は姫路城周辺には日本軍の師団本部や軍需工場があったとのこと。そのこともあって、空襲の目標になることを避けたかったとの話もあります。
 
しかし、わら縄の偽装網をかけて本当に城の姿を隠せたかどうか、何だか笑い話にも聞こえます。それでも当時の人たちが本気に取り組んだのは、姫路城を守りたい気持ちがいっぱいだったからでしょう。
 
実際にお城が残っていることを思えば、わら縄の偽装網も一概に現実離れしているとは言えません。現存していることを感謝するに値するのは間違いないところです。
 
それとも京都市街地や奈良市のように、米軍が姫路城の姿を見て空襲するのを躊躇ったのでしょうか。
ついでに、たった1発落とされた爆弾が「不発弾だった」という話もありますが…。
 
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今回は名古屋駅前の姿を見ることができなかったのが、どうしても悔やまれます。
次回は名古屋市を起点として「東海地方」を巡る3日間程度の日程を組むようにします。名古屋市以外の政令指定都市、「浜松市」「静岡市」をはじめ、いくつか楽しみな都市があります。
 
しかしその前に、地元の九州地方や関西地方、岡山、仙台、関東地方などを一通り行く予定。それぞれに見てみたい街々がたくさんあるので、東海地方はその次の楽しみにとっておきます。