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端数報告3

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――と、いきなり話が変わるが、例によってもともとこれは『スーパーカブ』の話だったはずなのである。それが一体どういうわけか、自分でやってて言うのもなんだが、ユナボマーになっちゃったのだ。アニメ『スーパーカブ』において主人公と友達になる礼子というキャラクターは、カジンスキーの山小屋を人間の住まいらしくして電化したような家に住んでる。でもって第5話冒頭のモノローグで、
 
   *
 
「子供の頃から、壁があるように感じていた。それは、わたしを取り囲み、自由に行動することを阻む。見えない、高い壁。その壁を乗り越えたくて、ひとり暮らしを始めた」
 
画像:スーパーカブ番組タイトル スーパーカブ第5話
 
と言う。聞いて「あのな」と思う。高校生がしたいと思えばひとり暮らしできるのか。『魔女の宅急便』に出てくる絵描きのねーちゃんとちゃうぞ。
 
と。しかもこれが、シャア専用ザクみたいな郵便カブで何をするかと思えばまるで、
 
アフェリエイト:スタンレーの魔女
 
これかよ、という。男にしかわからんよ、その気持ちは……って、こいつ、女じゃねえかよ。おれも男だが正直に言って、見てもサッパリ理解できない。こんなもんを書いてはいてもね。
 
スタンレーの魔女
https://2.novelist.jp/80263.html
 
山に挑戦する。挑戦したい。それはいいとして、それだけじゃ、普通一般の人間の理解を得ることはできんのじゃないか。
 
としか見て思えない。それをやることに何かしら、意味があるように持っていけねば、真の共感を得られはしないよ。少しでも他人や共同体のためになる部分がないといけない。それがなければストーカーが自分を向いてくれない相手に一方的に気持ちをぶつけているのと同じで、それじゃダメだよという気しかしない。
 
ユナボマーの声明文もそれと同じで、ストーカーが自分を振った女に送る長文の手紙のようだ。だからおれはロバートなんとかや、
 
画像:福田充
 
こいつと違って共感しない。その一方で『スーパーカブ』の主人公、
 
アフェリエイト:まほうのかぜ
 
この子熊という子は、
 
という話だが今日はここまで。それではまた。




作品名:端数報告3 作家名:島田信之