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端数報告3

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もし人類が本当に滅亡の危機に瀕したときに、人々を救うものがあるとすればそれはこいつだ。インパールを抜けてインドにたどり着き、イスカンダルの杖を持って戻ってくるものがあるとすればそれはこいつだ。どっかに立ってる全高18メートルの1分の1ガンダムじゃない。
 
というような気にさせられる。男はイザというときにやらねばならない。今がイザというときとして、エリートなんか口ばっかりでなんの役にも立つわけがない。特に政治家・マスコミ・学者。テレビでしゃべるだけのやつは、テレビでしゃべるだけなんだから何もしないのと同じなのに、テレビでしゃべるもんだから救世主のつもりになるので本当に始末が悪い。ナンバーくじの予想屋であり、居木井警部補の名刺をこさえて裏に《明鑑を感謝す》と書き「ワタシが犯人を当てた」と騙(かた)る占い師野郎のくせに。
 
しかしスーパーカブは違う。ガソリン満タンで500円ちょいだそうである。それでどこまで走れるんだろうなあれは。下妻にいたとき一度だけ乗ったが、道を走ったわけでもない。東京でアシに使いたいかと言えばNOだ。
 
さっき「原付バイクが欲しい」と書いたが嘘で、「20万もあるんだったら」という話でしかありません。おれとしてはカブに限らずバイクなどあぶなっかしいだけの乗り物という気しかしないが、しかし山梨の田舎町で女の子が手に入れニヤニヤ眺めるところを見せられたら参るしかない。だが一体なんなんだこの子は。
 
まさか三億円事件とか、帝銀事件だとかを起こしそうなふうにも見えんが、しかしどうにもこうにも気になる。なんか誰かに似ているような……。
 
思いながらに繰り返し見ていたところで「あ」と気づいた。そうかこの子は!
 
という話だがこの続きは、稿をあらため別に書こうと思います。そんなわけで今日はここまで。
 
作品名:端数報告3 作家名:島田信之